2012年6月20日水曜日

あると便利な冒険グッズ(小物編)

普段の冒険の際に持っていくことが多い小物をまとめました。

登山グッズなどかぶっている部分もありますが、最近いくつか装備を増やしたのでまとめてご紹介します。

まずは時期的にもあるといい、おすすめしておくものはこちらです。


まずはポイズンリムーバーです。

これは注射器のようなもので、蜂や蛇、毒を持った虫などに刺された際に患部から毒を吸い出すために使います。

暑くなってくるとどうしても、生物の活動が活発になります。

すぐに対処できる場合はいいですが、山に入ったりしている時にはそうもいかないケースが十分に考えられます。

以前、我が家では母がスズメバチに刺されたことがありアナフィラキシーショックのような症状もあるので、そのような際にも使えると思い準備しておきました。

数百円のものですが、もしもの時に命を分けたりするのは案外この程度の差だったりしますから命に関わる部分はあまりケチらないようにしています。

ただし、こういうものを購入すると使う機会がなくなったりします。ちょっと使ってみたいのになんて思うこともありますが、そのような機会がないことに感謝しましょう。

私は使ったことがありませんが、蚊などに刺された際も使うと違うみたいなレビューも見ました。



次はフラッシュライトです。

個の商品も、3.11東日本大震災があったりしましたので一時期は値上がりしたり品薄になったりもしましたが、最近は落ち着いてきました。

人生の半分は闇ですから、闇を照らすものは重要です。

そんなときには出歩かなければいいなんてお思いかもしれませんが、山に入ったりするようになりますと、大雨で雨宿りをしたり落雷を避けるために休憩したりといったことで、明るいうちに山を下りられないといった自体は十分に起こりえます。

一緒に行った仲間がちょっと足を捻挫したりしても予定通りのペースで下山するのは不可能ですからね。
そんなとき、進むべき道が闇に飲み込まれてしまうと例え勝手知ったる道であったとしても、昼と夜とはまったく表情が異なります。そのことによってさらなる事故やミスも起こりやすくなりますし、なにも起きずに乗り越えられてもとても不安になります。

初めての場所や、多少無理な計画だったりすればなおさらですね。

フラッシュライトについても、理想を言えば暗くなる前に山を降りて使わずに済むことが望ましい訳ですが、何かあった時には大きく運命を左右するものだと思います。

このジェントスは、単三や単四電池で使うことができますのでちょっとコンビニで入手ということも楽ですし、小さいのでかさばりません。それでいて十分過ぎる明るさを持ち合わせています。


最近、リュックに追加したのはこちら、パラコードです。

細いながらも、耐荷重もあります。これまでどこかに滑落したこともないのですが、イレギュラーなことはちょっとした普段とは違うことをした時に起きてしまったりするものです。

滑落をした際には自分で元気よく登れるのであれば笑い話で済ませられますが、命を落とさないまでも怪我をする可能性は決して少なくありません。

そのような際には、ロープで荷物を吊り上げたりして救助しやすくすることもできますし、その補助にも使えます。

また、歩けなくなった仲間の荷物を持つ際に自分のリュックにくくったり、骨折時の固定や出血時の止血にも使えます。15M程でも十分に使えますし、素材としても軽いのでリュックの底の方に入れていますが、たまにはチェックしないとあるつもりでなかったりしそうです。


あとはこちら。万能ナイフってやつですね。スイスアーミーナイフとも言います。

今ではありとあらゆる物がついています。ナイフだけじゃなくハサミだったりプライヤーだったり栓抜きだったり缶切だったりドライバーだったりピックだったりのこぎりだったり。

パラコードを切るためにもナイフなんかが必要になりますし、ちょっとした糸のほつれを切るハサミなんかも使えます。引っ張ったらズダダダダーとほつれてしまうこともありますからね。

あとは缶詰で食料を持って行ったりするといろいろな食べ物が楽しめます。

ただ大事だと自分では思っている割にあまりメリットをお伝えできないこの残念な感じ。なんなんでしょう(笑)

ただまあ傷の手当なんかにしても包帯を切ったりなんて作業が必要になりますから、どうせ刃物を持たなければいけないならば万能ナイフにこれだけあればその他もろもろへっちゃらですよと
いった感じで。




あと最近では、ヤマヒル注意なんて看板もよく目にするようになりましたから消毒用エタノールを持ってます。

ヒルはとくに毒はないので怖いわけではないのですが、血を吸われると血が固まらない成分を出していますので、ヒルを取り除いた後も血が止まらなくなります。

また、取り除く際にも無理やり引っ張ったりしては良くないので、その際に消毒用エタノールを吹き付けると取れるわけです。

靴なんかにスプレーしておいてもいいらしいですね。

また、最初にご紹介したポイズンリムーバーで血を吸い出したら血が止まったなんてのも見た気がします。きっと血を凝固させない成分を吸い出して固まるようになったという事なのかなと思いますが。

ちょっとした傷を負った際に、ハンカチなどを濡らして少しこれをやっておくことで消毒にもなりますしね。くれぐれも患部に直接吹くのはやめましょう。



それから双眼鏡。

私は離れた山を見たり、鳥を見たり、頂にいる人を見たりするのが好きなので双眼鏡を持って行って楽しみます。

高いところから遠くの景色を見るだけでも気持ちいのに、さらによく見えるとなんかとても気持ちがいいんですね。

あまりいつまでも眺めていて予定が遅れ気味になることも多々ありますけど。

ただデジカメも持ち歩くのでこれも持ってGPSの地図も持ってとなるとかなり荷物が増えてしまいますのでその辺が欠点です。

無くてもいいものですしね。

2012年6月17日日曜日

山梨リニア実験線延長工事着々進行中

2025年までの開業を目指しているリニア新幹線。

現在は山梨県内で実験線による走行試験を行なっていますが、現在その実験線の延長工事が行われており、いよいよ甲府盆地にもリニアの軌道がやってきました。


現在は、笛吹市(旧御坂町や八代町)エリアでの工事を行なっておりますので先日様子を見て参りました。

右の写真は八代ふるさと公園からの様子です。

 この実験線が、開業ルートにもなるということもあり周辺の市町村ではリニア新幹線の駅をどこにするかなどといった話が進められているようですが、山梨県は甲府市南部から中央市にかけてのエリアに建設されることが有力です。

個人的にはおそらくアイメッセ甲府あたりではないかと思っています。
山梨環状道路によるアクセスの良さと、平和通りによる甲府駅とのバスアクセス、また、国母工業団地のあたりには、中央道のスマートICができる事も決定しています。



リニア新幹線はJR東海の手がけるプロジェクトということもあり、山梨県内では縦断するJR身延線とのアクセスを考えて身延線小井川駅をリニア駅と考える方もいらっしゃいますが、JR東海はリニア新幹線において山梨自体をそれほど重視していないように思えますので私は低いのかなと思います。

そう考えると、山梨県としても近くにビジネスパークや国母工業団地といった工業エリアがあることからも、甲府市南部エリアに建設してこのエリアの失敗を取り返したいという思惑があるのかなと思っています。

山梨県内に限らず国内では様々な企業の撤退が連日ニュースになっていますので、円高や経営の合理化などリニアだけで工場や会社を誘致できる時代ではありませんが地元の産業に大きく貢献してくれることを願っています。

リニア新幹線の開業まではまだありますが、実験線が完成すれば試験走行も行われるので、甲府盆地でリニアの姿をみることも出来るようになるかと思います。

またここでも定期的にお知らせできたらと思います。

2012年6月13日水曜日

富士山を世界文化遺産にするため吉田口5合目までの廃小屋を撤去するというお話

山梨県の方は、ここ最近富士山を世界文化遺産にするために吉田口の5合目までにある茶屋跡などの廃墟を撤去するというニュースを耳にした方もいるのかなと思います。

このニュースを聞いて私が思ったのは、

「せっかくの文化遺産なんだからどうにか残せばいいのに。何を考えているんだ。」

ということでした。

私も多くの人に聞いて回ったわけでもないのですが、先日の新聞にもやはり似たような投書はありましたし、残したほうがいい気がするよね。なんて話を聞いたりもしました。

しかし私の考えにはこのことを語る上で最も大事なことが抜けていました。
それは

5合目までの吉田口ルートを登ったこともないし、問題になっている廃墟自体がどいうものなのかを見ていないということです。

夏に富士山頂を目指すためにも一度5合目まで登って距離感や傾斜などを掴んでおきたいということは考えており、報道では2012年7月の山開きまでに廃墟の撤去を行いたいなどと伝えられておりましたので、このタイミングしかないと思い、先日山開き前の吉田口ルートで富士山5合目の富士スバルライン駐車場までの往復登山を行って来ました。


その時のルートタイムなど山登りについては下記をご覧ください。

初めての富士山登頂の為のプレ登山(吉田口0合目北口浅間神社から5合目駐車場まで)

ここでは、吉田口登山道にある撤去を検討されている建物について書きたいと思います。

世界文化遺産の視察が夏にあるので、撤去も2012年の山開きまでにという話だったので、いささか急な感も否めず、どちらかと言えばそのことに疑問を持っていたのは先程書いたとおりです。


しかしながら、全体的に建物は朽ちてきているものが目につきましたし、建物だけでなく森についても荒れてしまっている感は否めませんでした。

正直言って、森が荒れていることのほうが建物が朽ちてしまっていることよりも悲しかったかもしれません。

人の手が入らない森というのは、光が下まで届かなくなりますから木が荒れてしまうのです。























上の写真は多分一合目にあった建物です。

左の写真は4.5合目の先?あたりにあった建物です。


建物についても、もちろん馬返しや小室浅間神社など富士山の文化や歴史を伝えるものは残していくでしょう。石碑などは朽ちること無く残りますし。

行政側もすべての建物を取り壊すということではないはずですが、一方で自分の目で見てみたら写真のようなもうどうにもならないだろうという建物が目についてしまったのも事実でした。

 ここまで潰れてしまったものを文化遺産として残すのはさすがに無理があるかなと私は感じました。

これを文化としたいのならば、こうなる前に残すことが文化であり、それを守ることが遺産になるわけで、こうなってから撤去以外のことを模索するのも違うのかなといった考えになりました。

左の写真は三合目にあった三軒茶屋の建物です。


右の写真は多分、馬返し手前にあった大石茶屋の跡だと思います。


もし仮に建築様式が歴史的なものであったとしてもこうなってしまっては見る影もありません。









貴重な文化財である二合目にある小室浅間神社の拝殿でさえ、立入禁止となっており修復するのも厳しいのではないかといった感じでありました。


最近は情報伝達手段の発達により、多くの情報に触れられるようになりました。
今回のように写真で伝えることや動画で伝えることもできるわけですが、逆に写真だからこそミスリードを誘うような恣意的なものを伝えるケースも少なくありません。

また、一方でツイッターなど手軽な情報手段の発達もあり未だ活字のみで伝えられる情報というのも少なくありません。

詳しく調べれば現実を目の当たりにした情報というのは手に入るわけですが、そのような行動は一歩踏み込んだ次のステップであり、日常に溢れる多くの情報に表面的な情報のみで物事を判断してしまっている場合も少なくありません。

今回自分で吉田口を登ってみてこれらを自分の目で見てきたことでたことで、自分は今日流れている多くの情報についても正しく理解できる人間だと思ってしまっていた節がありましたが、自身の都合のいい解釈をしていただけだったのだと思い知らされました。

2012年6月10日日曜日

初めての富士山登頂の為のプレ登山(吉田口0合目北口浅間神社から5合目駐車場まで)

以前にもお伝えしましたが、今年の夏初めて富士山に登頂しようと思っています。


2012年初めての富士登山に挑戦

富士山に登るためのルートには、吉田口・富士宮口・須走口などいくつかありますが、それらのルートにおいても0合目から登ったり5合目から登ったり、日帰りだったり2泊3日だったりといくつもパターンがあります。知りませんでしたが調べてみると精進口や河口湖口といったルートもあるようですね。

よく聞くルートは、富士スバルラインを使って富士山5合目まで行き、吉田口を登って1泊2日で頂上を目指しご来光を見るというコースです。
このコースのいいところは、頂上でなく登山ルートからもご来光が見えることでしょうか。山頂で見るためには計画的にも大変な部分もありますので、途中からでも見れたらいいなという方もいるでしょう。また情報も多いですし途中の山小屋も多く、スタート地点の交通も整っています。

初めての富士山登頂なので情報の多い吉田口を登るのがいいのでしょうが、好き好んで山へ登ろうという人間ですから、観光登山として富士山だけにしか登らない人とはちょっと違う計画で登りたいなと思ったりしてしまうわけです。

個人的には0からのスタートという意味でも0合目の北口浅間神社から富士山頂を目指したいなと思ったわけですが、自分の体力的なものを考慮したわけではありません。

山登りは趣味であり自己満足であるある以上、自分の限界を超えて危険を冒すのはその人の勝手ですが、その結果人様にご迷惑をかけるということはあってはなりません。


ということもあり、頂上まで登ってみる前に、1度0合目から5合目の富士スバルライン駐車場までピストンで登ってみようと思い、梅雨のこの時期ではありますが登ることとしました。

もちろん本番は頂上までですからもっと酸素も薄くなりますし、登頂時間も長くなれば必要な荷物の量も変わってくるわけですが、しっかり己を知るということが重要です。

ちなみに、富士山の山開きは毎年7月1日ですが、登山道の残雪により延期されることも少なくありません。

それでも、山小屋の組合なども登山道の雪かきなどを行ない山開きに間に合わせようと努力してくれています。2012年は確か6月28日に山開きを判断する登山が行われるようなのでそれを過ぎれば山開きの細かい日程が出てくるのではないかと思います。


08:10 北口浅間神社出発

私の気持ちの中では国道に面した大きな鳥居で気持ちを作ったのでそちらにしていますが、拝殿の右側に登山道入口の鳥居があります。ここがスタート?になりましょうか。


参道も長めですし、見所もありますので初めて訪れる方は写真撮影の時間などもコースタイムに組み込んでおくべきかなと思います。

過去に何度も来たことあるのに、トイレやら写真やらお参りやらで実は結構時間を食ってしまいましたので時間はここがスタートとしてあります。


神社の写真の鳥居をくぐって進むと舗装路に出ます。ここから250mほど進むと左側に大塚山(丘)というのが出てきます。実はそこ、隠れたパワースポットになります。ここがこのあたりでは一番のパワースポットだという人もいますので、興味のある方はお参りしてから行くといいかと思います。


ここを出て50mも行くと右側に小道が現れます。
そのまま舗装路を進んでも中ノ茶屋にたどり着くことはできますが、舗装路は富士スバルラインにつながっていることもあり比較的多くの車が横を走りますので正直歩きにくいです。
安全のためにもここを右折して遊歩道を歩くことをおすすめします。

その小道を曲がって100m程進むと今度は左に林間コースのような遊歩道が現れます。これを左折します。これをあとはひたすら進むと中ノ茶屋です。
ちなみにそのまま進むと東富士五湖道路をくぐるのですが、その辺りが北口浅間神社と中ノ茶屋との中間地点のようです。


途中に参考コースタイムの表がありましたので掲載します。
0合目から中ノ茶屋まで 4.5km   80分
中ノ茶屋から馬返しまで 4.0km   90分
馬返しから5合目まで    3.5km 130分




0910 中の茶屋(4.5km:1095m)到着
だいたい60分掛かりました。コースタイムは80分です。
写真を撮ったり大塚山に寄ったりもしましたがかなりいいペースで歩いているかと思います。
丁度時間もいいのでここで10分ほど休憩を取り進みます。


ここから馬返しまでの間に大石茶屋の跡があります。
歩き続けると廃墟のような小屋が現れ始めますのでおそらくそのあたりだと思います。
左側には舗装路が続いており、ときどき舗装路と合流できます。遊歩道を歩いていてもレンゲツツジの群落などは見れますので安心して下さい。

ここで同じく富士山5合目駐車場まで行くというおじさまと会い、茶屋の跡について確認を受けたりしました。少し休憩のような感じになってしまいました。
ちなみにおじさまは5合目でバスに乗り降りてくるとのことで馬返しのあたりまでは一緒でした。


1030 馬返し(8.3km:1433m)到着
80分程掛かっていますが大石茶屋跡での時間もありましたので、まずまずのペースかなと思います。
ここまでは駐車場もありますし、下からはバス(ワンボックスカー)も来ています。登山・下山の際に利用する場合はお時間を確認して頂ければと思います。バスを予定していてここから歩くとなると結構大変です。

ちなみに馬返しはその名の通り、ここまでは馬でこれたが此処から先は急な上りになったので馬では進めなかったというところからきています。なのでここが信仰領域の基点となっています。

10分ほど休憩して進みますが、トレイルランニングが流行っているのでここまでも沢山のランナーに追い抜かれました。この先にも多くおりましたし、下ってくる方も多かったです。

1055 1合目(8.8km:1516m)通過


1128 2合目浅間神社(10.0km:1715m)到着

河口湖畔ちかくにある小室浅間神社の奥宮になります。なので周囲は富士吉田市になりますが、ここは飛び地で富士河口湖町となります。

このあたりでは雨もポツポツし始めたりもしたでしょうか。
少し下?のあたりでトレランの方が、上は雨だったよと言っていました。

結局この日、私は雨に降られずに済みましたが、天気は変わりやすいのでその辺の準備はしっかりしたほうがいいでしょう。
靴が濡れるだけで気分が落ち込みますので疲れたり注意が散漫になったりします。
石が敷かれたりもしているので足元も滑りやすかったです。レインウェアだけじゃなく、転ばぬ先の杖やシューズなんかもチェックしましょう。




それでもこの日、唯一景色を望めたのが2合目から3合目の間のあたりでした。



11:56 3合目三軒茶屋(10.6km:1842m)到着
2合目から30分程しか経っていませんが、少し休みました。

茶屋の跡が崩れています。焼印所ともありましたが、山開きしたらやっているのか、それとももう年中閉店ガラガラなのかはちょっとわかりません。

茶屋の跡だけあって比較的休みやすいですが、木のベンチなどは腐って壊れていました。

ちょっとしたベンチでもあればなと思いましたが、0合目から5合目まではマイナーなので仕方がないんでしょうかねぇ。


12:23 4合目通過

12:35 4.5合目御座石(11.3km)到着・昼食
予定では5合目まで行ってというつもりでしたが、時間的にもお腹が空いてきて疲れも休まるのでここで昼食としました。

山ではなにかとカップ麺を食べたくなるので昼食に少々時間がかかります。35分ほど昼食休憩しておりました。

この場所はそれほど広いわけではありませんが、特に邪魔になることはありませんでした。

しかしながら山開き後やもし世界文化遺産に登録された際には混むのかもしれません。



もう少し上?にも広くなった場所があった気がしたので、5合目手前で昼食をとお考えの方は4合目から5合目あたりがよろしいかと思います。広くなったところもところどころあります。

13:08 4.5合目御座石出発

13:38 5合目駐車場(頂上登山道)分岐(13.8km:2212m)通過
ここで頂上を目指す方と5合目駐車場を目指す方は別れます。
佐藤小屋に行ってからでも駐車場方面へ進めるとは思うのですが、私は車止めのゲートを超えて駐車場の方へ歩きました。

この先では写真のように濃い霧が発生していました。

馬返しをスタートしたのが10:40なので2時間58分(178分)でした。コースタイムは130分とありましたので結構時間が掛かっていますが、食事や休憩で45分程は使っていますので概ねコースタイム通りといったとこでしょうか。

これまでのペースから考えると明らかに落ちてますね。写真を撮ったりしているとどうしてもペースが落ちますので、写真を撮る方はそのあたりも加味して計画しないといけませんね。

しばらく歩くと、明らかに山登りをしたりトレランをする人たちとは違う、普段着の方々が多くなってきます。乳母車を押す人までいましたので、0合目から歩いてきた者との温度差は凄まじいものがあります。


14:04 5合目駐車場(13.8km:2304m)到着

そしてテレビでみたことあるところに到着です。たっちゃん漬けのお店がありますた。

馬が沢山いるのでちょっと臭いです。どうも5合目ついてすぐに糞尿臭いなぁと思ったのですがこの匂いだったようです。

ここ5合目から下に降りるバスも出ていますが、15時ぐらいが最後だったので登る方はバスの時間をしっかりチェックしてから登るようにして下さい。もちろんタクシーもいるとは思いますが過信は禁物です。



途中、馬返し手前で出会った方も、ここでバスに乗るんだったんでしょうけど、食事をした我々を追い抜くこともなく、帰りに出会うこともありませんでした。可能性があるとすると佐藤小屋の方から5合目駐車場に向かってその時に行き違いになったのかもしれませんが。


14:15 5合目駐車場出発
10分ほど休んで5合目駐車場を後にします。観光客の方との温度差も気になりますしね(笑)


14:34 頂上登山道(5合目駐車場)分岐通過


14:50 4.5合目井上小屋通過(16.1km)
15:03 3合目到着(17.0km)
5分ちょっと休憩を取りました。

1510 3合目出発
1518 2合目通過(17.5km)
1531 1合目通過(18.5km)
1537 馬返し到着(19.0km)
5合目(佐藤小屋)から馬返しまで63分です。下山ルートタイムは80分との記載がありました。
下りは富士山に限ったことではありませんが、濡れていると石や地面が滑りますのでご注意下さい。


1548 馬返し出発
11分程休憩して馬返しを出発しましたがまだ8km以上あると思うと萎えるとこもあります。
特にピストンではきた道を帰ることになりますので、退屈なときにはさらにしんどいです。

1628 中ノ茶屋(22.5km)通過
ここまで40分です。ルートタイムでは70分とありましたが、写真も撮らず同じ道を帰りたい一心で歩いているからかペースも速かったようです。でもここからの4.5kmも長い。
丁度東富士五湖道路をくぐる辺りが中ノ茶屋と北口浅間神社の中間辺りのようです。

1720 北口浅間神社入口鳥居(27.0km)到着
到着です。ルートタイムはこちらも70分だったようですが52分でした。
国道に面した鳥居をくぐったときはガッツポーズしました。


スタート地点の標高865m、5合目駐車場が2304mなので標高差は1439mでした。
どうしても個人個人のリズムやら撮影、休憩や食事のペースがあるので、少しでも皆様の計画の際のお役に立てばと看板などにあるルートタイムも記載しておきました。


ちなみに山開き後馬返し(1433m)から富士山頂を目指す場合は2343mの標高差ということになりますね。距離は頂上まで10km弱。ピストンですと20km弱ですか。お鉢巡りが3km程あるので今日と似たような距離で標高差も大きい。4月に登った七面山が標高差1680mで16kmの行程でしたからそれと比べてもハードです。

ただ、疲れをモロに感じたのは飽きてしまった1合目から0合目までの区間なので楽しくやれればまあ問題なく出来るのかなとも思います。何その理由。

というわけで、長々とブログにお付き合いいただきありがとうございました。
まだ本番で馬返しからいくか5合目から行くかは決めかねていますが、心が決まったらまた登るまでにお知らせします。

2012年5月30日水曜日

富士見三景の一つ旧御坂峠

旧御坂峠からの富士山の様子です。

写真は最近のものではありませんが、ここからの富士山の眺めはなかなかのもので
ここ旧御坂峠の天下茶屋前は富士見三景のひとつにもあげられています。


御坂峠、富士河口湖側にある天下茶屋には太宰治も執筆活動のため滞在したことが知られており、紅葉の時期などは特に混み合いますので注意が必要です。



鎌倉往還御坂路のルートで、御坂というの名は日本武尊が東国遠征の際に越えたことが由来とされており、交通の要衝であったということもあって、城が造られていたことがわかっていますが、その御坂城は日本で最も高地にあった城になるそうです

旧道であるため、道路もそれほど広くなくとくに笛吹市側は長く曲がりくねっているので少々走りにくいですが、それでもツーリングやドライブを楽しむ方がいますので走行する際にはご注意下さい。

2012年5月16日水曜日

はじめての西沢渓谷

西沢渓谷。

山梨に住んでいれば名前はまあよく聞くもののこれまで一度も訪れたことはなく
機会があればいつかは行ってみたいなと思っていました。

しかしながら富士山と一緒で、地元にあるからいつでもいけるという思いからかなかなか足を伸ばすこともなく、山登りをかじるようになってからはどうせハイキングコースだろうという思いがありました。

ちょうど話の流れで山梨や東京の友人知人で行きたいという話になったのでこの機会を逃す手はないと思い行って来ました。

歩行距離は10kmほどでそれほど標高差もなく、東京からくるメンバーの方が多かったので登り始めが11時という有様です。
高校時代登山部でいろいろな知識をくれる友人も、いくら西沢渓谷とはいえ11時ってと笑っていましたが同行しました。

道の駅の北側には登山者用の広い駐車場があります。
砂利ですがとなりの道の駅の駐車場と同じぐらいはありましょうか。
新緑の季節ではありますが、駐車場にはそれほど車も停まっておりません。
ただ秋の紅葉の季節にはその広い駐車場もいっぱいになるとか。
皆さん好きなんですね。

11:00 道の駅みとみ駐車場 出発
ですが300m程進んでさっそくその先にある公衆トイレで用を足します。
100m程先には売店もありますのでそこにもトイレがあったかもしれません。

11:27 ネトリ橋
ちなみに西沢渓谷は道が細いところもあるのでネトリ橋から一方通行のようになっており
復路で橋を渡ると1周する感じとなります。

ここにトイレがありますがその先は不動滝上展望台のところにある小さなトイレしかありませんので
スタート地点かここで行っておくべきかと思います。



11:42 二俣吊橋


いくつもの橋がありますがこの吊り橋が一番揺れるかもしれません。


この吊橋から右側を見ると山梨百名山のひとつでもある鶏冠山(2115m)があります。

その名の通りなかなかの鶏冠っぷりです。

スリリングな岩場もあるようなので登ってみたいなあと思っている山のひとつです。

しかしながら天気に恵まれとても綺麗な青空です。






このあたりからは道も細くなり始め、川との距離もぐっと近くなります。

12:00 魚留滝
12:06 三重の滝
滝も多くなってきてマイナスイオンバリバリです。
このあたりは落石注意と足元注意が同時にあったりします。
ときどき西沢渓谷での死亡事故などを聞くことがありますが、正直なんで西沢渓谷で?と思っておりましたが、不注意で滑落などすると死んでしまうこともあるなあという感じです。
特に往路は渓谷沿いですので濡れていたり足場が悪かったりと注意が必要です。

12:10 昼食
少し先の川縁の岩場で昼食にしました。
本当は折り返しである不動滝上展望台のあたりでと思っていましたが
スタートが遅れたこともあり手頃な開けた場所で昼食としました。
ここでなんと購入したおにぎりを車に置き忘れるというあってはならないミス。
幸いカップヌードルは家から持ってきてザックの中に入っていたのでこれで凌ぎます。
気が緩んでいますね。

12:40 出発
この先ぐらいから登りも出始めます。あまり滝を眺めていると足を滑らすことになりますので
鑑賞や撮影等は止まって見て、歩くときには歩くことに集中しましょう。意外とできないのですが。

30分程歩くと西沢渓谷といえばという七ツ釜五段の滝が見え始めます。
右の写真がその滝です。

この滝の先からはまた登りも長くなり始めます。

13:41 不動滝上展望台
この直前はこれまでより多少急で長い階段上の上りになります。それを登りきれば上では多くの人が休んでいます。

ここには公衆トイレがありますが、小さなトイレなので極力行かずに済むのが望ましいです。

またこの場所は黒金山への登山道入口にもなっており、別の方にはトロッコの廃軌道が残っていますがもちろんそちらは整備されていません。





迷惑をかけるわけにも行きませんので皆の休憩中に駆け足で行って来ましたが軌道は崩れ落ちている箇所が多く、300m程進んで引き返してきました。

現在は通行不能とありますのでご自身の責任にてご判断下さい。

三塩軌道というようで、その先にはかなりスリリングな道が続くようです。






ここからの復路は川沿いでもなく傾斜も少ない元のトロッコ軌道を利用したハイキング道になります。

対岸の上方にある鶏冠山をみたり、昔、人が落ちて大怪我をしたというような沢をいくつも渡り(橋)ます。

こちら側のほうがどうしても山の北斜面になりますので日影が多くなると思います。

春や秋などはとくに、時間帯や天候によってかなり寒く感じると思いますので気温の変化に注意して下さい。



こんな感じでトロッコが走ってたよーって。














15:00 ネトリ橋着
写真をとったりメンバーを待ったりなんやかんやとしましたが3時間半で周回してきました。

15:20 西沢大橋公衆トイレ着


その後近くのこんにゃくのお店なんかに寄って甘いもの食べたりして16時に下りました。
当日は団体のツアー客もいたので比較的混雑していたのかもしれません。

初めての西沢渓谷でしたが川や滝の清涼感に岩場のちょっとしたスリリングさ、トロッコ軌道など見所は多いかと思います。渓谷なので見晴らしといった点は厳しいですが、その分多くの滝があります。

歩く際は最低でも運動靴、できれば滑りやすいのでトレッキングシューズ以上がいいでしょう。

2012年5月6日日曜日

富士山への登山のためのちょっとした装備や知識

2012年の夏、初めて富士山に登るために色々な(主に心だけど)準備をしていますが、それについて書いています。他の投稿については下記をご覧ください。


  1. 2012年はじめての富士山登山に挑戦
  2. 富士山への登山のための装備1(登山靴編)
  3. 富士山への登山のための装備2(体に付ける小物編)


富士山に登る際の注意点とか


1.携帯電話やデジタルカメラ等の電池の減りが速い(主に寒さから)


そのあたりについては、以前も紹介した?この手のモバイルブースターを持てばいいかと思います。スマートフォンは電池の消費が多いですし、デジカメやらモバイルルーターやらUSBさえあれば充電できるモノには便利です。今のものは大抵USBで充電できますしね。

山登り中はなんとか電池を持たせても、結局帰りに電車や近くのお店を調べるときには電池がなくなてしまってというケースもかなり減ります。

こういう時代ですのでモバイルブースターを私の周りでも結構みんな持ってはいますが、平常時ならまだしも山登りやお出かけ時には案外電気を譲ってもらえません(笑)

みんな電力確保に必死です。




なのでお車の方はこの手のシガーソケットを使って
USB機器が充電できるようにしておくと
車の中でスマートフォンやデジカメが充電できるので、
山に登るぎりぎりまで充電したり、
もし山で電池がなくなってしまっても帰りは帰りで充電したりすることができます。


デジカメの充電を忘れても往路でそこそこ充電できたり
帰りの打ち上げの写真が取れなかったということが減ります。


ただモバイルブースターにしてもこの手のUSBシガーソケットにしてもUSBのコードを持ち歩かなくてはならないのがネック。

そんなときはマルチUSBケーブル。でも忘れるときはこれを持ってくるのを忘れるわけで。



あと、富士山における携帯電話の問題は多くの人が登ることによって基地局につながりにくくなるケースがあるらしいです。ごく限られた時期に多くの人があの山頂を目指すわけですから言われてみればそうですし、山で携帯電話がつながるのが当然と考えるのもちょっと違うなとは思うわけですが、その点にも注意が必要です。

寒さもありますので電源を切って登る人もいるのでそうなると、自分が掛けても相手に繋がらないとか、相手が掛けてきても自分に繋がらないとか結局意味がなくなったりするケースもあるようです。



2.ジップロックを持っていく


ジップロックはスグレモノです。汚れたり濡れたりした靴下なんかもしっかり密封してくれますので
歩き終わって温泉に行ったりして着替えた際には臭うものは全てジップロックです。

そして何よりジップロックのいいところは荷物を減らすことに貢献してくれるところです。
私は下着や靴下、防寒着を持っていく際にはジップロックに入れて、上からしっかり押しつぶして空気を抜いたあと口を閉じます。
すると容積が半分以下になりますので限られたリュックの容積を確保することが可能になります。

ただ困るのは帰りにもしっかりパッキングを行わないと、リュックに収まらないことがある点です。汚れ物をしっかり密封するのを怠ったり取り出したモノを乱雑に戻していたりすると面倒な事になったりします。

ちょっとした食べ物、お菓子や飴等を持って行く方も多いと思いますが余計な包装を捨ててジップロックに移し替えていけばゴミも減りますし容量も減らせます。 水気のあるものでも漏れずに安心です。

そして最悪の事態では水を運ぶバケツとしても使えるでしょう。
なので ジップロックはぜひおすすめです。


3.首とつくところに気を配る

首・手首・足首など首が付くところは寒さを防ぐ際に肝になります。
私はバイクにも乗るのですが、この部位をしっかりしておくことで全然寒さが違います。

手首から雨風が入ってしまうとかないようにしましょう。
また、服の中の空気が首から逃げていくのでネックウォーマーを持って行くと皮膚の露出を防ぐとともに、そこから逃げる熱も抑えることが出来ます。

また、富士山での問題ではありませんが
最近ではヤマヒルが問題になってきています。

ヒル自体に毒はないのですが、対処の仕方によってはひどいことになるケースもあるようです。また、途中で気がつき対処してもヒルは血を吸う際に血が固まらなくなる成分を出しますのであまり気持ちのいいものではありません。

靴などに塩水や消毒用エタノールをかけ、足首などをしっかり閉めておくことでヒルが皮膚に取り付くことを防ぐことが出来ます。

もしヒルに気がついても払いのけずに、消毒用エタノールや塩水、ビールなどのアルコールや煙草の煙などを掛けると向こうから離れます。

火で炙ってもいいそうですが、皮膚を焼かずに炙るのは案外難しいです。
私はトレッキングシューズの中の嫌な匂いを取るのにも使っています。

富士山の場合は足首を覆うことで靴の中に小石などが入るのを防ぐことも出来ます。



4.水は買え
富士山は頂上で物が買える数少ない山です。もちろん頂上(および途中)での値段は富士山価格と揶揄されるように高いわけですが、水や食べ物は重いものなのでこれらがあるのとないのでは全然違うそうです。普段から山に登っていない方は高くても水は買うものと割りきって現地で買うのもありだそうです。普通のペットボトルが500円ぐらい?っていったかなぁ。暑い時には結構飲んでしまうかもしれませんね。山ですがお金はしっかり持って行きましょう。



5.グループの際は決まりごとを作っておこう
不測の自体というのは予想がつきません。とくに富士山には高山病という他の山にはないものがあります。これに関してはベテランで何度も高い山に登っている方でもなってしまうことがあるそうです。

富士登山をリーダー任せにしていたらリーダーがリタイヤすることになってしまって・・・などというケースも考えられます。
また、自分と合わないペースになることが高山病の原因になるということもあるので、グループバラバラで頂上を目指すことになるかもしれません。
そのような時のために、誰かがリタイヤする場合どのような方法を取るのか、どんな連絡を取るのか。
駐車場まで戻って車で休めるのか、その際の鍵はどうするかなど特に高山病でリタイヤすることを想定した決まりを作っておきましょう。
車で行く場合は最後の人が車の鍵を持ち、もしメンバーを追いぬくようなときにはその鍵をバトンとして渡したりするといいかもしれませんね。
携帯電話の電源も持ちが悪いからと常時切ってしまうというようなことがないようにして、連絡を随時できるのかそれとも定時でとりあうのか、休憩ポイントはどこかなどを決めておき皆が共有できるようにしたほうがいいでしょう。グループの最後にはリーダーないしサブリーダーが位置するべきでしょう。