2008年9月25日木曜日

山梨唯一のアーチ型ダム、雨畑ダム

先日は南巨摩エリアを視察してまいりました。

いつからなったのかわからないのですが、富士川クラフトパーク内が「道の駅富士川クラフト工芸館」として道の駅化していました。
休日に行ったのですが休みの人は思えないぐらいひっそりしていました。
まああそこの公園はかなり広いので見えるところに人がいないのはわからないでもないですが、道の駅にもほとんど人がいませんでした。

とりあえずということでそこでソフトクリームを買いました。外国人の子供が「Goo!」と言っている写真が添えられています。英語なら「Good!」だろうにと突っ込みつつ嫌な予感。

食べてみるとなんていうのかな。冷蔵庫の味。昔の冷蔵庫とかってたまにあんな感じあったかもっていう味というか匂いと言うか。うーん、失敗。

クラフトパーク自体は広大な土地にいろんなエリアがあるので1日遊べるはずです。広すぎて全部回ると結構疲れるかもしれませんけど。あとは前は園内に熊出没注意の看板がありました。
かなりネイチャー。

先日は公園の散策はせずそのままどこへ行こうかと考えた結果、早川町にある雨畑ダムへいってきました。クラフトパークのところから西に県道を進んで行きます。


雨畑ダムの堤体の様子です。
雨畑ダム1
ここは山梨県では唯一のアーチ型ダムだったので逆側から見たかったのですが、山梨県の多くのダムが県の管理であるなか、ここは日本軽金属の発電用のダムということもあり立ち入り禁止でした。そういう指示にはしっかり従いましょう。よって残念ながら見れませんでした。
奥に進むと吊り橋がありました。
吊り橋

吊り橋2
歩く部分が板ですが、板を支える為に横に通っている部分も木です。板が折れたら落ちそうです。見た目よりなかなか頼りない感じの吊り橋です。5人以上で渡るなと言う文章とともに、関係者以外通行禁止となっておりました。残念。

SANY3792.jpg
あとは、青くみえる湖面。

宿泊施設などもいくつかありましたし、家などもぽつぽつありました。ひとけはそれ程ないのに食材運搬のトラックなどが結構走っていました。不思議なもんです。

ちなみにここは紅葉が綺麗らしいです。やる気ならどんどん進むと静岡に抜けられるそうですが、かなり気合の入った長ーい林道らしいです。素人はやめておいたほうがいいでしょう。まあ林道のプロの存在は知りませんが、林道経験もなく行くようなところとは違うようです。

雨畑ダムへは、国道52号を南下し、富士川クラフトパークのところで早川を渡って西へ入り、そのまま早川沿いを走り、役場を過ぎてから「雨畑」という方へ左折するのですが、そのまままっすぐ、ずーっとずーっといくと広河原までいけます。こちらも秋などは紅葉で有名だそうです。また、南アルプスの北岳などがありますので登山者にも人気があるそうです。今は通行止めが解除された期間でありますが、ここ数年は通行止めの解除と同時にマイカー規制が敷かれる為入ることが出来ません。途中から、タクシーかバスでのみ立ち入ることが可能です。その先にもダムがあるそうですが存在を確認したことがありません。

広河原からは東へ抜ける道とそのまま進む道があり、そのまま進むと長野の方へ、東へいくと夜叉神峠があり、それを越えると南アルプス市外です。が、そちらへの分岐点も規制区間内の為、そのまま進むことはできません。行ったことはありませんが有人ゲートがあるとかないとか。夜叉神などという地名や進入禁止であることなどが、オカルト好きにはたまらない雰囲気をかもしだします。早川町が合併せずに存続するという決断を下した理由など、オカルトと絡めて考え出すといろいろな妄想想像をかきたてられます。

ただ通行禁止区間は全て南アルプス市(旧芦安村)なので関係ないですね。想像が飛躍しすぎです。ホント妄想です。

ほかには南アルプスを貫通するリニアトンネルの調査を行っていたりしますので、鉄ちゃんは言ってみてもいいのかなと思いますが、鉄道は通っていないのでマイカーで。



2008年9月19日金曜日

リニア計画は着々と

リニア中央新幹線計画の前倒しや南アルプストンネルの調査が順調であるとのことで、
テーマとして取り扱いつつもリニアなんてまだまだ先のことだろと思っていましたがだんだんと現実味を帯びてきました。

また成田-羽田間に新たに高速鉄道をという話も出始めているようで、ならば品川-名古屋間を走る計画のリニアを成田まで延ばしてもいいんでは?なんて個人的には思っています。

日本の玄関口である成田や羽田エリアと富士山を始めとした多くの観光地を持つ山梨県としては
日本に来る外国人の方々に、世界最速列車に乗って富士山を始めとして山梨県を楽しんでもらうといった外国人観光への発展も期待出来るのではないかなんて感じています。

そうなると富士山により近い都留市に駅を設けることも適切か?とも思えますが
現在の東海道新幹線の代わりとなる訳ですからビジネスユースを考えないわけにはいきません。
また、東名高速(第二)と中央道を結ぶことになる中部横断道を計画している以上、中京エリアと関東エリアを結ぶことが出来る物流の拠点としての工場の誘致などを見据え、将来の経済効果などを考えると個人的には甲府南エリアが適切かなと思います。

ここからはさらに個人的な意見となってしまうのですが、リニアはどこまでコースが直線であるべきかなどの知識がないのですが、新幹線と同等のRがついたカーブが可能ならば、私は現在の中央卸売市場のところにリニアの新甲府駅を建設してほしいなと思います。

まず、山梨県の主要国道であるR20(甲府バイパス)に隣接しており交通のアクセスが容易である点、また身延線も中央卸売市場脇を通っており現在のJR身延線を使って甲府駅へ15分以内のアクセスが可能になる点、また甲府駅から南に伸びるR358(平和通り)とも近く、各種イベントが開かれるアイメッセ山梨や小瀬スポーツ公園にも近い点、R20には近くに甲府昭和ICがあり高速道路アクセスもよい点、国母工業団地(昭和)を始めとしビジネスパーク(玉穂)までの工業エリアに近い点、これらエリアが山梨環状道路の内側にあり、最近規模の縮小が続く甲府市中心部からも15分、快速などの導入では10分を切ることも可能?だと思われ、近隣の昭和竜王玉穂田富などの広いエリアにも交通網や鉄道網からメリットが見込めます。

もちろん、R20の交通渋滞やJR身延線の複線化など必要となってくる対策やインフラ整備は出てきますが、東花輪ぐらいまで複線化および快速化が図られると鉄道の利便性も大きく増すように思いますし、そのことで甲府駅周辺へのビジネス化が進めばそれに伴い飲食などを始め活性が上がるのではないかと思っています。

JR東海が国を頼らない形での整備を発表したことで、民間企業の事業として以前よりは政治の影響を受けなくなったとは思いますが、この事業がただの土建屋さんへのばら撒き公共事業とならぬよう、多くの意見を取り入れながら県の将来を左右するということを念頭におきながら進めてほしいと思います。

2008年9月17日水曜日

山梨県は失敗を認識しているのか?

このところ山梨県は、大手資本の工場や営業所の撤退が相次いでいます。
パナソニック、横河電機、パイオニアに東京エレクトロン。
特に県内へ工場のの進出を決めていたパイオニアは一転、別工場の撤退となりましたし、
県内企業のエノモトも工場移転と報じられていました。
県内No1のファナックも移転するのではないかという話ももう数年前から噂になっています。

県は、これら多くの従業員を抱える工場の撤退の理由をしっかり認識し、対応策を立てているのでしょうか?このままではずっとこのような状態を見続ける事になるようで気が気ではありません。

なぜ撤退するのか。現状に対して問題点があるからにほかなりません。
大きな工場や営業所を持つ場合、移転するだけでも大きなコストが発生し多少の混乱は生じます。
そのようなデメリットを踏まえつつも撤退するということは大きな意志を感じます。

私はそのような企業から実際に撤退の理由を聞く機会がないので推測となってしまいますが
良く言われるのが人材の確保が困難であるという点です。
日本全体が少子化でしかも理系離れが進んでいる現状では、人口80万人程度の山梨では優秀な人材が確保できないと言うのは確かに頷ける理由です。
今から子供を増やす政策や技術を育てる施策をすることは簡単な事ではありません。

ただ、人材確保のために企業と提携して都市圏の優秀な人材が移り住む為のサポートをもっとできないものか。県も数年前まで「幸住県」と胸を張っていたのであればその実力をしっかり見せるべきではないのか。住みやすい所をしっかりアピールしていただきたい。
ただ自己満足のためだけの言葉じゃなかったんだと証明していただきたいのです。
財政が厳しいのはどこの自治体もいっしょです。
観光でお金を落としてもらうというのはこれからは国内ではなく海外に向けて積極的にやるべき事であり、国内へはニッチな分野へコツコツと情報を出して行く事が求められることだと思います。
実際にキャンペーンでばら撒いて観光客数が増えたと息巻いても、実際日帰り客が増えていて宿泊客は伸び悩み、セクターでみてもアジアを中心とした外国人や富士登山が伸びているのが現状ではないでしょうか。

山梨県は自然が多く、近くに観光資源もたくさんあります。
優秀な人材ほど生活環境への意識も高いと思っています。

山梨のここの工場でこんな技術者を募集しています。
移住してくれれば移住サポートとして子供ひとりにつきいくらとか、家族ひとりにつきいくらとかサポートしますよと企業と一緒になって働きかけては駄目でしょうか。
今東京で働いている技術者がそのまま山梨への転勤を希望しやすくもなるでしょうし、そうなれば企業は新たに人材を確保しやすいところで採用を掛ければいいわけですし、採用の際に企業のアピールの手助けになると思います。

最終的に生活してくれれば嫌でも地域には様々な影響をもたらしてくれるわけですし、何年間かの定住を条件とするならば分割で支払ってもいいわけです。

県のやり方をみていると、人材が集まらないのは少子化だから仕方ない。理系離れだから仕方ない。
県の規模が小さいから仕方ない。交通インフラが弱いから仕方ない。とすべて諦めているように思えてなりません。交通インフラだってすぐに出来るわけじゃないしお金も掛かる。少子化や理系離れ、県の発展だってそうです。
ならば今何が出来るのか。そういう部分にフォーカスを当てて少しずつやっていく以外にはないと思います。

企業はグローバル化により素早い経営判断が求められています。株主の存在をないがしろに出来なくなり、すぐに利益を確保することが求められ失敗にはすぐにロスカットを求められます。
そのような現状において、県が企業よりも先を歩かずしてついていけるわけがありません。
給料の2%カットに反対するのもいいですが、景気に関係なく「賞与」も頂けるわけですから「結果」をしっかり出してから権利を主張していただきたい。そう思ってしまいました。

2008年9月16日火曜日

武運祈りし矢立の杉

笹子峠旧道の途中にある矢立の杉。
昔の武士が戦に出る際にその杉に矢を放ち武運を祈ったというところです。

甲府から行くとR20を東京方面へ走り、道の駅甲斐大和(左側)の先にある笹子トンネルを抜け
左へ大きく曲がるカーブ(左側にはコンビニ)のところで右に戻るような形で入って行きます。
道の駅の手前からも笹子峠の旧道へ行く道がありますが、トンネルが剥離しているとの事で現在は通行止めになっておりますので、トンネルを抜けた側から出ないと矢立の杉へはいけません。


ずんずん登っていくとしばらくすると看板があります。
路面は舗装されていますが、現在峠を越える事は出来ません。

近くに車を止め山道を少し入れば一本だけ図太い杉がすぐに見えます。
矢立の杉

中は空洞です。倒れないんだろうか。
空洞

最近、杉良太郎がこの矢立の杉を歌にしたとの事でいろいろなところにのぼりがあります。
記念碑

個人的には笹子駅前にある笹子餅のみどりやさんが好きです。
今回の視察はそっちメイン、矢立の杉をついでに行きました(笑)
ただ、その先には猿橋なんかもありますんでのんびり回って見るのもいいかと思います。
ただ、R20しか道がなく途中工事している区間もあるので渋滞が発生したりしますので注意が必要です。