2008年7月30日水曜日

相模原市の宮ヶ瀬ダム見学

先日は宮ヶ瀬ダムを中心として相模ダム(相模湖)や城山ダム(津久井湖)へ行ってきました。

行きはETC割引を利用して高速道路で、帰りは下道を使い様々な施設を見てきました。
途中の談合坂SAではパンとソフトクリームを購入。味はうーん。まあまあ。パンはちょっと高め。小麦粉とか上がっているから仕方ないんでしょうが。


相模湖ICで降り、相模ダム-城山ダム-宮ヶ瀬ダムの流れ。

宮ヶ瀬ダム

宮ヶ瀬ダムは観光ダムとしても確立されており定期的に観光放流を行っており、内部見学会なども実施しております。また堤高156mという高さは下から見上げても上から見下ろしてもかなりのスケールです。ただそこに蓄えられた水を見ると、人はこれほどまでの水をこの構造物だけでコントロールできるのかと感心してしまう部分もあります。
宮ヶ瀬ダム放流


山梨にも多くのダムがありますが、定期的に観光放流を行ったり内部見学会を行ったりしているということはあまり聞きません。
もちろんダムの主たる目的は治水にありますのであまり観光を優先しすぎる場合はいかがなものかと思いますが、ダムはその構造物のスケールなどから意外と人が集まっていたりします。
最近ではダムカードなどを配布し(山梨のダムでは残念ながら配布していません)、一部で密かな人気となっていたりします。
山梨は観光立国を掲げ大きな観光を狙っていますが、小さな観光をしっかり積み重ねる。そういう部分も必要ではないかなと思ったりもします。

宮ヶ瀬からは道志みちを使い道の駅どうしへ。とうもろこしを販売してました。
ここは二輪のツーリングの立ち寄りも多く、市町村合併の際は神奈川県と...なんて話が出たのもなんか頷けます。鮎の塩焼きやら道志村特産のクレソンなんかを中心に色々売ってました。
でもクレソンってちょっとシュールすぎ。いや悪くないんだけど。

そのまま都留へ抜けリニア見学センターを視察したかったのですが17:00を過ぎ閉館。
そのまま大月に抜け笹子餅を笹子駅前にあるみどりやにて購入してきました。
うん。うまい。茶菓子に最高。

その後山の中にある謎の?施設を視察。

謎のトンネルです。
謎トンネル
周りは囲われているので中に入ることは出来ません。
このトンネルが騒がしくなるのは何年後でしょう。

その奥には謎の?電力施設
謎施設

トンネル内では多くの電力を使用するので全く関連がないとは思えませんが
山の中にこれだけの施設が存在すると、周りとの違和感がありなんとも言えない雰囲気があります。

ちなみに、ここからの帰りに道のトンネルで1台の車とすれ違いましたが、トンネル内でヘッドライトを消されました。ぐっとあれらの施設が謎な雰囲気に。

帰りはずっと謎の車が後ろを...


ということは無かったですが、笹子餅をもっと買ってくればよかったなと。

2008年7月18日金曜日

山梨とゆかりのある信州諏訪へ

先月、武田信玄の時代からゆかりのある隣の長野県諏訪へ行ってきました。

山梨と長野はお互いに海が無く、多くの山に囲まれており地理的には似ているほうだと思います。
観光スポットも山を中心としたものとなりますし。
しかしながら、私のイメージではビーナスラインや軽井沢などの高原的イメージが強いからか長野は「ヨーロッパの田舎」といった感じ、山梨は「日本の田舎」といった感じがします。
もちろん富士五湖などではマリンスポーツやキャンプなども盛んに行われておりますので、アクティブなイメージもあるのですが、山と言う共通項で両県を比較したときにはなんとなくそのような違いを感じます。
どうしても日本である以上無いものねだり?でヨーロッパ的雰囲気を求めてしまいますが、私は日本的な雰囲気はやっぱり落ち着くというか、細かい日本らしさの地域性なんかが見えてくる気がします。

諏訪までは国道20号線を使って下道をコトコトと行き、途中先日の記事に書いたように台ヶ原宿を通って行きました。
台ヶ原では金精軒へ立ち寄り、信玄餅やどら焼き、カステラなどを買いこみました。

諏訪は意外ですがうなぎ?が有名だそうでうなぎの小林で昼食を取りました。
私の知っているうなぎやよりも小ぶりではあったものの、その分リーズナブルでしたし味もおいしかったです。店も多くのお客さんで埋まっており外国人の姿も見えました。うなぎはどうしても他の食べ物よりも高いのですが、コストパフォーマンスは高かったですし他にもチョコチョコといろいろなものを食べたいとも思っていたのでむしろ丁度良かったと思います。

胃袋を満たしてから諏訪ではまず諏訪高島城を視察しました。これは日本の多くの街で言えるのですが、自分の街のアイデンティティを持たずここまでやってきたので、歴史的なものは歴史的なもので観光に利用し、人が集まるから商業地を設けてホテルやマンションも建てるといったことを短絡的にやってきました。その結果がただのごちゃ混ぜスープのような、道路が、歴史的建造物が、建物が、ただその場その場に存在するだけの街を生み出している気がします。

諏訪高島城も天守閣が復元されており公園として整備もされておりましたが、中途半端さを感じずにはいられませんでした。堀の周りには歴史を感じさせる建物もあったので、ウマく城の周辺をまとめあげることが出来ていないように感じましたし、湖畔沿いの観光客などをひきこめていないと感じました。


山梨県も甲府市舞鶴城の石垣を整備し、その他にも天守閣を復元といった案があったことを思い出し甲府市のプランとオーバーラップしました。甲府は現在、中途半端に石垣と城門だけ整備しましたがそのうち天守閣でも作るつもりなのでしょうか。

市長や知事などのリーダーは、これから街がアイデンティティを生み出すために何が必要か、街の方向性のような部分について積極的にトップダウンで行って欲しいと願います。
どこかの知事のまねをして動いてみても、取り上げるところも少なくドコで何をしているかわからないトップセールスだったり、道路が必要だと言ってみたりする前に、まず街としての方向性を県民が共有することから始めるべきです。甲府市は、山梨県は、こういう観光インフラを生かしてこういう街にしていきたい。現実的なコストカットは有権者に訴えかけるべきモノではもうなくやってあたりまえのこと。そのような現実の施策と共に、ちゃんと市民・県民が夢を持てる方向性を共有する為のビジョンを示す。そういうことをして欲しいと思います。
共有することでそれに賛同するお店が、企業が、人が、街を作っていくはずです。

そのようなことを考えながら、そのあとは菓子工房ラ・ピュルテへ立寄りました。場所はわかりずらいですが、以前来た際にケーキやパンがおいしかったのでパンを買って帰ろうと思っておりました。が、パンは毎日の販売ではなく、また今回はケーキを食べるつもりは無かったもので、仕方なく焼き菓子を買ってきたのですがこの焼き菓子もおいしかったのでうれしい誤算でした。

そのまま諏訪大社の下社をめぐりながら諏訪湖を周遊して来たわけですが、スポーツ施設やスポーツをやっている人が多かったのが印象に残りました。
湖は正直綺麗ではないですしあまりマリンスポーツを楽しむ姿ももみませんでしたが、周囲の公園などでは野球やサッカーの練習をしている少年やグランドゴルフを楽しむ人などを多くみました。

そういう街の姿は単純に元気というかいい雰囲気を与えるものだと感じました。
街を整備する為の公共工事は大事ですが、それだけが街を作るわけではありません。
皆が集まり街を作ります。どのような街を作りたいかしっかり訴えている街がどれだけあるのか。
皆で作る街だから価値観の共有がまず先なわけですが、それが出来ている街がどれだけあるものか...。

2008年7月17日木曜日

旧甲州街道の面影を残す宿場町 -台ヶ原

山梨のお土産として有名なものと言えば信玄餅ですが
信玄餅といっても実は桔梗屋が発売した「桔梗信玄餅」と金精軒の「信玄餅」というのがあります。

どちらがどうとか言うつもりはありませんが、先月諏訪への視察の際に「信玄餅」で有名な
金精軒へ立寄りました。
金精軒

店の姿からして風情があり個人的には大好きです。
信玄餅の他にも、どら焼きや金つば、カステラなど和菓子好きにはたまりません。
商品画像は金精軒HPをご覧になってください。

ちなみにこのあたりには他にも

七賢
七賢


明治天皇菅原行在所
明治天皇菅原行在所

など風情のある建物が残っており、昔は台ヶ原宿 宿場として栄えていたそうです。
また、この白州を抜ける旧甲州街道は建設省が指定した「日本の道百選」に選ばれております。

ぜひ近くへ行く機会がありましたら国道20号と平行して走っておりますのでこちらの道へ寄り道してみて貰いたいなと思います。

2008年7月9日水曜日

山梨県リニア新駅はどこに?

先日、リニア実験線の未着工の起点地点へ行ってきたとお伝えしましたが
山梨県内でもどこにリニアの駅ができるかということが議論され始めてきました。



現在、山梨県内で噂になっているところや誘致活動をしているところはいくつかあり、
都留市の現在の実験線センターのエリアや笛吹市の実験線起点エリア、甲府市南部(アイメッセ周辺)や中央市(玉穂・田富エリア)、あとはもう少し南西方向の市川三郷町などがあります。

あくまで私の個人的な考えですが、実際に東京-名古屋間を繋ぐ日本の大動脈の中途駅を
山梨に作ると考えたとき、いくら人口が少ない山梨県とはいえ県庁所在地である甲府市から
離れたところに駅を設けるのはJR東海の立場からも山梨県の立場からもそれほど得策だとは思えません。

現在の甲府駅はJR東日本の管轄となりますし諏訪ルートの可能性が少なくなりつつある
現状を考え、なおかつ甲府駅北口の再開発においてリニアのことを考慮した開発を
行っているように思えないことなどを考えるとやはり甲府駅への乗り入れよりも
新甲府駅の建設の方が可能性があるように思えます。

身延線はローカルな単線で1両電車が走ったりするのどかな路線ですがJR東海の管轄なので
リニアと鉄道との接続を考えるのであれば甲府駅ではないJR東海の駅であっても
不思議ではないようにも思えますが、利用者が少ないだけにそんな路線をJRもリニアのような
大きなプロジェクトにおいて重要視するだろうかといった疑問もあります。

またリニア中央新幹線は東海道新幹線の代替として検討されておりますし、東海道新幹線の利用がリニアによって減少した分で、JR東海は高速貨物を走らせることを考えていたりもするのではないかなぁなんて思います。
もしもそうなった場合は物流という面においては、逆に東海道新幹線の沿線の方が盛り上がる可能性はあるかもしれません。

どちらにしても大事なのは利用者のニーズであり、駅ができたからといって山梨で降車してくれるわけではなく、正直現状でも東京名古屋間の中途駅ではそれほど利用はありません。
山梨の駅も通過してしまったり多くの利用があるとは考えにくかったりもします。

ただ、東京や名古屋と比べて明らかに安い土地の値段などを考えた場合、
一部本社機能を移転したり、工場を設けたりといった需要は新たに生まれるのではないかと思います。
高速道路のようにさらなる人の流出を危惧する声もありますが、東京や名古屋と肩並べられる
ほどの都市ではないのでその点は逆に心配ないのではないかと思います。

2008年7月8日火曜日

山梨リニア実験線起点現場

先日、山梨リニア実験線の起点となる地点へ行ってきました。






山梨リニア実験線自体はすでに一部運用しておりますが、実験線の全区間が完了したわけではなく一部区間で試験走行が行われておりました。
先日ようやく実験線の全線工事に向けたトンネルの入札などが行われ、甲府盆地内への実験線の延長が始まりました。

リニア中央新幹線は現状の実験線を利用し東京-名古屋間を結ぶとのことで、商用利用された場合の山梨でのルート(の一部)になります。
また、南アルプスについてもトンネルを掘る形での水平ボーリング調査も行われていますので、トンネル建設が問題なければボーリング現場に近いところにトンネルが掘られるかと思っています。

山梨県について

私の住む山梨県は人口87万人、日本の首都である東京や神奈川、静岡など1都4県と隣接する県です。静岡県と共に富士山を有し、県の8割が山という自然豊かな県です。

「山があるのに山梨県」という表現は、山梨県外の方からはインド人が「ナマステ」と挨拶するぐらい頻繁に掛けられるギャグです。

海はなく中部地方に属しますが、首都圏(都心より100km)に属し国の機関では関東と一緒に扱われることがあるため、山梨県はどこに属するのか?という議論が三重県と同じぐらい繰り広げられますが、山梨県以外の人からは田舎だしどうでもいいといった感じに扱われることもしばしばです。

詳しく知りたい方は下記をご覧下さい。
山梨 -Wikipedia


日本経済も景気が後退局面に入ったといわれておりますが、地方であり公共工事中心であった山梨県の経済は、見えざる好景気を感じることもなく景気の後退局面を向かえております。
多くの地方が似たような悩みを抱えているとは思いますが、多くの自然を有する山梨県をエコやロハスといった流行りの横文字で飾りつつ少しでも興味を持ってもらえたらなと思い情報発信することにしました。