2012年5月30日水曜日

富士見三景の一つ旧御坂峠

旧御坂峠からの富士山の様子です。

写真は最近のものではありませんが、ここからの富士山の眺めはなかなかのもので
ここ旧御坂峠の天下茶屋前は富士見三景のひとつにもあげられています。


御坂峠、富士河口湖側にある天下茶屋には太宰治も執筆活動のため滞在したことが知られており、紅葉の時期などは特に混み合いますので注意が必要です。



鎌倉往還御坂路のルートで、御坂というの名は日本武尊が東国遠征の際に越えたことが由来とされており、交通の要衝であったということもあって、城が造られていたことがわかっていますが、その御坂城は日本で最も高地にあった城になるそうです

旧道であるため、道路もそれほど広くなくとくに笛吹市側は長く曲がりくねっているので少々走りにくいですが、それでもツーリングやドライブを楽しむ方がいますので走行する際にはご注意下さい。

2012年5月16日水曜日

はじめての西沢渓谷

西沢渓谷。

山梨に住んでいれば名前はまあよく聞くもののこれまで一度も訪れたことはなく
機会があればいつかは行ってみたいなと思っていました。

しかしながら富士山と一緒で、地元にあるからいつでもいけるという思いからかなかなか足を伸ばすこともなく、山登りをかじるようになってからはどうせハイキングコースだろうという思いがありました。

ちょうど話の流れで山梨や東京の友人知人で行きたいという話になったのでこの機会を逃す手はないと思い行って来ました。

歩行距離は10kmほどでそれほど標高差もなく、東京からくるメンバーの方が多かったので登り始めが11時という有様です。
高校時代登山部でいろいろな知識をくれる友人も、いくら西沢渓谷とはいえ11時ってと笑っていましたが同行しました。

道の駅の北側には登山者用の広い駐車場があります。
砂利ですがとなりの道の駅の駐車場と同じぐらいはありましょうか。
新緑の季節ではありますが、駐車場にはそれほど車も停まっておりません。
ただ秋の紅葉の季節にはその広い駐車場もいっぱいになるとか。
皆さん好きなんですね。

11:00 道の駅みとみ駐車場 出発
ですが300m程進んでさっそくその先にある公衆トイレで用を足します。
100m程先には売店もありますのでそこにもトイレがあったかもしれません。

11:27 ネトリ橋
ちなみに西沢渓谷は道が細いところもあるのでネトリ橋から一方通行のようになっており
復路で橋を渡ると1周する感じとなります。

ここにトイレがありますがその先は不動滝上展望台のところにある小さなトイレしかありませんので
スタート地点かここで行っておくべきかと思います。



11:42 二俣吊橋


いくつもの橋がありますがこの吊り橋が一番揺れるかもしれません。


この吊橋から右側を見ると山梨百名山のひとつでもある鶏冠山(2115m)があります。

その名の通りなかなかの鶏冠っぷりです。

スリリングな岩場もあるようなので登ってみたいなあと思っている山のひとつです。

しかしながら天気に恵まれとても綺麗な青空です。






このあたりからは道も細くなり始め、川との距離もぐっと近くなります。

12:00 魚留滝
12:06 三重の滝
滝も多くなってきてマイナスイオンバリバリです。
このあたりは落石注意と足元注意が同時にあったりします。
ときどき西沢渓谷での死亡事故などを聞くことがありますが、正直なんで西沢渓谷で?と思っておりましたが、不注意で滑落などすると死んでしまうこともあるなあという感じです。
特に往路は渓谷沿いですので濡れていたり足場が悪かったりと注意が必要です。

12:10 昼食
少し先の川縁の岩場で昼食にしました。
本当は折り返しである不動滝上展望台のあたりでと思っていましたが
スタートが遅れたこともあり手頃な開けた場所で昼食としました。
ここでなんと購入したおにぎりを車に置き忘れるというあってはならないミス。
幸いカップヌードルは家から持ってきてザックの中に入っていたのでこれで凌ぎます。
気が緩んでいますね。

12:40 出発
この先ぐらいから登りも出始めます。あまり滝を眺めていると足を滑らすことになりますので
鑑賞や撮影等は止まって見て、歩くときには歩くことに集中しましょう。意外とできないのですが。

30分程歩くと西沢渓谷といえばという七ツ釜五段の滝が見え始めます。
右の写真がその滝です。

この滝の先からはまた登りも長くなり始めます。

13:41 不動滝上展望台
この直前はこれまでより多少急で長い階段上の上りになります。それを登りきれば上では多くの人が休んでいます。

ここには公衆トイレがありますが、小さなトイレなので極力行かずに済むのが望ましいです。

またこの場所は黒金山への登山道入口にもなっており、別の方にはトロッコの廃軌道が残っていますがもちろんそちらは整備されていません。





迷惑をかけるわけにも行きませんので皆の休憩中に駆け足で行って来ましたが軌道は崩れ落ちている箇所が多く、300m程進んで引き返してきました。

現在は通行不能とありますのでご自身の責任にてご判断下さい。

三塩軌道というようで、その先にはかなりスリリングな道が続くようです。






ここからの復路は川沿いでもなく傾斜も少ない元のトロッコ軌道を利用したハイキング道になります。

対岸の上方にある鶏冠山をみたり、昔、人が落ちて大怪我をしたというような沢をいくつも渡り(橋)ます。

こちら側のほうがどうしても山の北斜面になりますので日影が多くなると思います。

春や秋などはとくに、時間帯や天候によってかなり寒く感じると思いますので気温の変化に注意して下さい。



こんな感じでトロッコが走ってたよーって。














15:00 ネトリ橋着
写真をとったりメンバーを待ったりなんやかんやとしましたが3時間半で周回してきました。

15:20 西沢大橋公衆トイレ着


その後近くのこんにゃくのお店なんかに寄って甘いもの食べたりして16時に下りました。
当日は団体のツアー客もいたので比較的混雑していたのかもしれません。

初めての西沢渓谷でしたが川や滝の清涼感に岩場のちょっとしたスリリングさ、トロッコ軌道など見所は多いかと思います。渓谷なので見晴らしといった点は厳しいですが、その分多くの滝があります。

歩く際は最低でも運動靴、できれば滑りやすいのでトレッキングシューズ以上がいいでしょう。

2012年5月6日日曜日

富士山への登山のためのちょっとした装備や知識

2012年の夏、初めて富士山に登るために色々な(主に心だけど)準備をしていますが、それについて書いています。他の投稿については下記をご覧ください。


  1. 2012年はじめての富士山登山に挑戦
  2. 富士山への登山のための装備1(登山靴編)
  3. 富士山への登山のための装備2(体に付ける小物編)


富士山に登る際の注意点とか


1.携帯電話やデジタルカメラ等の電池の減りが速い(主に寒さから)


そのあたりについては、以前も紹介した?この手のモバイルブースターを持てばいいかと思います。スマートフォンは電池の消費が多いですし、デジカメやらモバイルルーターやらUSBさえあれば充電できるモノには便利です。今のものは大抵USBで充電できますしね。

山登り中はなんとか電池を持たせても、結局帰りに電車や近くのお店を調べるときには電池がなくなてしまってというケースもかなり減ります。

こういう時代ですのでモバイルブースターを私の周りでも結構みんな持ってはいますが、平常時ならまだしも山登りやお出かけ時には案外電気を譲ってもらえません(笑)

みんな電力確保に必死です。




なのでお車の方はこの手のシガーソケットを使って
USB機器が充電できるようにしておくと
車の中でスマートフォンやデジカメが充電できるので、
山に登るぎりぎりまで充電したり、
もし山で電池がなくなってしまっても帰りは帰りで充電したりすることができます。


デジカメの充電を忘れても往路でそこそこ充電できたり
帰りの打ち上げの写真が取れなかったということが減ります。


ただモバイルブースターにしてもこの手のUSBシガーソケットにしてもUSBのコードを持ち歩かなくてはならないのがネック。

そんなときはマルチUSBケーブル。でも忘れるときはこれを持ってくるのを忘れるわけで。



あと、富士山における携帯電話の問題は多くの人が登ることによって基地局につながりにくくなるケースがあるらしいです。ごく限られた時期に多くの人があの山頂を目指すわけですから言われてみればそうですし、山で携帯電話がつながるのが当然と考えるのもちょっと違うなとは思うわけですが、その点にも注意が必要です。

寒さもありますので電源を切って登る人もいるのでそうなると、自分が掛けても相手に繋がらないとか、相手が掛けてきても自分に繋がらないとか結局意味がなくなったりするケースもあるようです。



2.ジップロックを持っていく


ジップロックはスグレモノです。汚れたり濡れたりした靴下なんかもしっかり密封してくれますので
歩き終わって温泉に行ったりして着替えた際には臭うものは全てジップロックです。

そして何よりジップロックのいいところは荷物を減らすことに貢献してくれるところです。
私は下着や靴下、防寒着を持っていく際にはジップロックに入れて、上からしっかり押しつぶして空気を抜いたあと口を閉じます。
すると容積が半分以下になりますので限られたリュックの容積を確保することが可能になります。

ただ困るのは帰りにもしっかりパッキングを行わないと、リュックに収まらないことがある点です。汚れ物をしっかり密封するのを怠ったり取り出したモノを乱雑に戻していたりすると面倒な事になったりします。

ちょっとした食べ物、お菓子や飴等を持って行く方も多いと思いますが余計な包装を捨ててジップロックに移し替えていけばゴミも減りますし容量も減らせます。 水気のあるものでも漏れずに安心です。

そして最悪の事態では水を運ぶバケツとしても使えるでしょう。
なので ジップロックはぜひおすすめです。


3.首とつくところに気を配る

首・手首・足首など首が付くところは寒さを防ぐ際に肝になります。
私はバイクにも乗るのですが、この部位をしっかりしておくことで全然寒さが違います。

手首から雨風が入ってしまうとかないようにしましょう。
また、服の中の空気が首から逃げていくのでネックウォーマーを持って行くと皮膚の露出を防ぐとともに、そこから逃げる熱も抑えることが出来ます。

また、富士山での問題ではありませんが
最近ではヤマヒルが問題になってきています。

ヒル自体に毒はないのですが、対処の仕方によってはひどいことになるケースもあるようです。また、途中で気がつき対処してもヒルは血を吸う際に血が固まらなくなる成分を出しますのであまり気持ちのいいものではありません。

靴などに塩水や消毒用エタノールをかけ、足首などをしっかり閉めておくことでヒルが皮膚に取り付くことを防ぐことが出来ます。

もしヒルに気がついても払いのけずに、消毒用エタノールや塩水、ビールなどのアルコールや煙草の煙などを掛けると向こうから離れます。

火で炙ってもいいそうですが、皮膚を焼かずに炙るのは案外難しいです。
私はトレッキングシューズの中の嫌な匂いを取るのにも使っています。

富士山の場合は足首を覆うことで靴の中に小石などが入るのを防ぐことも出来ます。



4.水は買え
富士山は頂上で物が買える数少ない山です。もちろん頂上(および途中)での値段は富士山価格と揶揄されるように高いわけですが、水や食べ物は重いものなのでこれらがあるのとないのでは全然違うそうです。普段から山に登っていない方は高くても水は買うものと割りきって現地で買うのもありだそうです。普通のペットボトルが500円ぐらい?っていったかなぁ。暑い時には結構飲んでしまうかもしれませんね。山ですがお金はしっかり持って行きましょう。



5.グループの際は決まりごとを作っておこう
不測の自体というのは予想がつきません。とくに富士山には高山病という他の山にはないものがあります。これに関してはベテランで何度も高い山に登っている方でもなってしまうことがあるそうです。

富士登山をリーダー任せにしていたらリーダーがリタイヤすることになってしまって・・・などというケースも考えられます。
また、自分と合わないペースになることが高山病の原因になるということもあるので、グループバラバラで頂上を目指すことになるかもしれません。
そのような時のために、誰かがリタイヤする場合どのような方法を取るのか、どんな連絡を取るのか。
駐車場まで戻って車で休めるのか、その際の鍵はどうするかなど特に高山病でリタイヤすることを想定した決まりを作っておきましょう。
車で行く場合は最後の人が車の鍵を持ち、もしメンバーを追いぬくようなときにはその鍵をバトンとして渡したりするといいかもしれませんね。
携帯電話の電源も持ちが悪いからと常時切ってしまうというようなことがないようにして、連絡を随時できるのかそれとも定時でとりあうのか、休憩ポイントはどこかなどを決めておき皆が共有できるようにしたほうがいいでしょう。グループの最後にはリーダーないしサブリーダーが位置するべきでしょう。