2012年10月22日月曜日

絶景富士山、毛無山~十二ヶ岳~節刀ヶ岳~鬼ヶ岳



西湖の文化洞トンネル駐車場から毛無山へ登り、十二ヶ岳、金山、節刀ヶ岳、そして鬼ヶ岳、雪刀ケ岳と縦走してきました。

このコースにある十二ヶ岳は、多少スリリングな岩場などもあるということで以前から気になっておりましたが、付近の山からは富士山の眺望も抜群に良いということでひとり訪れました。
行ってみると青い空と雪をまとった富士山。そして始まりだした紅葉に楽しめる山登りととても充実していまいた。

ご注意いただきたいのはひとりのときの山行は結構タイムは早めかなと思います。
これまでひとりで歩いていて誰かに追い抜かれたことは記憶にないので、タイムを参考にする方はご注意下さい。

距離:14.8km
時間:05:40

西湖と河口湖を分ける文化洞トンネルからスタートです。
このトンネルの東側(河口湖側)に登山口と駐車場があります。
かなりの広さはありますが15台近くは止まっていたように思います。時期もいいですしね。

08:52 文化洞トンネル出発
霜が降りてか多少土が湿っていました。このトンネルの上を通るような形で毛無山へ北上していきます。登ってすぐに慰霊塔のような場所があります。戦争のときのもののようです。命をかけて戦ってくれた方々がいたので、天気のいい日に山登りを楽しめる幸せな日本があるのかなと思うと、平和を願う気持ちと同時に感謝の気持ちが生まれます。

前方には3名のグループがいましたがあまり無理して追い抜くと疲労してしまうので多少ペースは遅かったですがついていきます。正直少し遅いかな?ぐらいで歩くのがいいのかなと思うのですがひとりだとどうしてもスタスタ行ってしまいます。

毛無山までのコースは頂上付近まで森の中なのであまり眺望はありません。ただ頂上付近に来ると富士山や河口湖などが見えてくるので一気にテンションがあがります。


09:50 毛無山山頂通過
富士山が見え始めたら頂上はもうすぐそこです。

頂上付近は広くなっていますが、文化洞トンネルからは1時間ちょっとなのでお昼を食べたりという使い方もしにくいかと思います。

この富士山を見れただけで大満足だったりもしますが、この先もっと周りが開けていい富士山がたくさん見られます。

そういう意味でも、鬼ヶ岳と一緒に縦走する場合はこちら側から登るのが正解なのかなと個人的には思います。


なお、ここから十二ヶ岳までは十二の岳を超えていきますが、紅葉も始まりだして全てがいい感じでした。左上にみえるのが十二ヶ岳頂上ですね。




一ケ岳から看板が出ていますので、おおまかな進捗度がわかります。

なぜか十だけ見つけることができませんでしたが、そのあたりから道が険しさを増します。

吊り橋を渡ったり比較的長めの岩場などが出てきますので注意して進むようにしましょう。









10:49 十二ヶ岳通過
十二ヶ岳頂上は桑留尾からも登れるのもあり、人が多い割に狭いので混雑していました。
地形図を見る限り桑留尾からのほうが楽な感じです。調べてみたところそれでもロープのある岩場のようなのでこちらを使う方もご注意いただければと思います。

私も当初はここでお昼にしようと思っていたのですがあまり居場所がなかったので、そのまま金山(節刀ヶ岳・鬼ヶ岳方面)へ進みました。

帰りは節刀ヶ岳からここまで戻ってきて桑留尾を下りるつもりでしたが、あまりに富士山が綺麗だったのでもっと見ていたいと結局鬼ヶ岳方面に進んでしまいました。

十二ヶ岳の頂上を過ぎるとおそらく一番の難関であろう岩場の上り下りに出ます。長さもあります。途中まではロープを使わずに降りていたのですが、時間が掛かるのもあり途中からはロープを使ってサクサク下りてしまいました。この日の行程で唯一ロープを使ったのがここでした。

11:09 昼食休憩

ここを過ぎ、頂上から20分ほど行くとまた眺めのいいところにでます。私はここで昼食としました。

ここは全く人がおらず富士山を独り占めしている感じでとても気持ちがよかったです。

食事をしていると、途中毛無山手前であいさつをした方が来ましたが、その節刀ヶ岳へ向かい根場に下るとのこと。

当初私は十二ヶ岳から下りるつもりでしたが、私もそうしようとここで決めます。



その方は先に進んで行きましたが、十二ヶ岳から金山山頂の分岐点まではこの方以外誰にもあいませんでした。毛無山から登る方は十二ヶ岳で桑留尾に下り、鬼ヶ岳方面から登る方は節刀ヶ岳へ向かったりで、ここを通る方は比較的健脚でどんどん行ける方なんだと思います。

11:34 金山通過(節刀ヶ岳・鬼ヶ岳分岐)節刀ヶ岳方面へ

11:45 節刀ヶ岳到着

12:00 金山通過(節刀ヶ岳・鬼ヶ岳分岐)鬼ヶ岳方面へ

12:24 鬼ヶ岳到着






鬼ヶ岳山頂からは甲府盆地もしっかり眺めることができます。
もちろん富士山も見えます。











12:34 雪頭ヶ岳到着
ここからの眺めもまた素晴らしかったです。
もう富士山に登った時よりも富士山がよかったです。
やはり富士山は登るより眺める山ですね(個人的な感想です)

13:34 西湖キャンプ場テント村(根場)通過
このあとは湖畔沿いを歩きますが、歩道がないので少々怖いです。
根場からバスも出ているので(1時間おきぐらい)バスを利用するのも手です。
後ろから車が迫ってくるのは怖いので右側通行がいいと思います。


14:32 文化洞トンネル到着
湖畔沿いの歩きは少々長くも感じましたが、また違った富士山の見え方や湖畔沿いを見ることもできたのでよしとします。ここからバスに乗ってトンネルまで戻る方も多いようです。
距離も比較的ありますからその手はありだと思います。

このコースは天気がいい日を推奨します。富士山の眺めがとにかく素晴らしいからです。
あとは足場が悪く結構急な岩場もありますから天気の良くないときはエキスパートの方以外はお薦めできません。足元が良くても注意が必要です。

とくに十二ヶ岳から金山の間にはかなり落差のある登り降りがあります。この先には富士山や下の眺望が素晴らしいエリアもありますが、十二ヶ岳で西湖へ下りる方や鬼ヶ岳方面から節刀ヶ岳を目指す方が多く、ここを通って鬼ヶ岳方面へ抜ける方はぐっと少なくなる印象でした。

今回のコースではちょっとキツイという方もいるかもしれませんが、この付近の山は天気さえ良ければどこも素晴らしい富士山や湖が見られるはずですので、縦走せず山を一つだけピストンするのであってもぜひ登ってみてもらいたいです。
スリリングな岩登りが好きな方であれば間違い無くおすすめです。ただ岩場では落石にはご注意下さい。自分の怪我はもちろんですが、人様に怪我を負わせる事の無いよう。

これらの山は登って頂ければきっと富士山の素晴らしさがわかっていただけると思います。
ホント山梨県に富士山があってよかったなと思いました。

2012年10月17日水曜日

尾白川渓谷から日向山へ

8月某日、尾白川渓谷へ滝を目当てに行って来たのですが、それを調べる際、その北にある日向山が気になっておりました。

渓谷なのでやはり紅葉とのマッチングだなと思い、秋になったら今度は尾白川渓谷経由で日向山登ろうと思っていたわけですが、先日時間ができたのでどこかへ登ろうと思い立ち日向山に登ってきてしまいました。

思った通りまだ紅葉には早かったわけですが…。

ここからお伝えする写真は8月に行った際のものが含まれています。
今回は尾白川渓谷においてはあまり写真を撮らなかったもので。

前回8月に訪れた際は、8人ほどのグループで山登りをしない方も多かったので思っていたよりも時間が掛かりました。
11時10分頃出発して最後の不動滝まで途中でのお昼を含めて3時間程掛かったはずです。
途中30分以上は休憩していますが2時間以上は確実に掛かっております。

左の夏らしい写真はもちろん8月の際の写真です。


駐車場のところに売店があるわけですが、先日はもちろんラムネを冷やして売ってなんぞおりませんでしたよ、ええ。川の近くにも売店があるのですがこちらは閉まっておりました。閉店ガラガラ。

今回はひとりでの訪問です。


こちらの写真を見ていただくと中央上に不動滝がありますが、その先錦滝までの区間に☓がついております。
この区間は途中で尾白林道に合流するのですが、その区間が崩落のため通行止めになったからか推奨されておりません。はっきり言うと通行止めです。このルートは自分で自分のお尻を拭ける方のみお願いします。

ただ、崩落場所は林道なのですがどのマップを見ても不動滝から林道までの区間に☓がついています。
実際、私が行った印象ではどこのことを言っているの?という感じでありまして、林道までの間に通行止めになるようなところも特にないという感想です。強いて言えば、不動滝手前で吊り橋を渡り、すぐ裏を進んでいくと最近はあまり人が歩かなくなったからか、道が少々曖昧になりつつあるといった印象を持った程度です。しかしテープもありますし、階段が残っていたり付いていたりしますので何も考えずに歩かない限りは問題ないのかなと私は思いました。あくまで個人的な感想です。

ただ林道自体は崩落が起きているということもあり、再発防止策も特に無いので通行止めにしているのかもしれません。現場まで行ってから危険ですと言われても困るだろうから図の中ではこの区間に☓を付けてくれている可能性が高いです。



10:08 尾白川駐車場出発
夏は川でのバーベキューなどで大賑わいだった尾白川駐車場も当時に比べるとかなりひっそりしています。バーベキューをやっているものなんぞひとりもおりませんでしたね。

同じように渓谷歩きが目的のグループやペアも何人かおりましたがこちらも8月ほどではありませんでした。

前回は駒ヶ岳神社や滝などを端から見ながらでしたが今回はずんずん進みます。


ちなみに尾白川は渓谷道の他にも下山道?がありまして、こちらから行った場合神蛇滝のすぐ先あたりで合流しています。

渓谷道はそこそこ険しいところもありますので、スレ違いが困難な場所もありますのでお戻りの際は下山道をご利用下さい。

西沢渓谷にしてもそうだったのですが、涼を求めてお散歩気分で行こうと思うと渓谷というのは思っているより足場が悪いところも多く、トレッキングやハイキングレベルを超えてるなという印象です。時折死亡事故が起きるのも行ってみればだいたい納得できます。これらの場所では普段着を着て観光気分で来ているカップルも見ますし、そういう方々は足元もよろしくありませんので注意すべきかと思います。夏に来た際には駐車場警備の方がそのへん注意を促している姿をみました。

尾白川渓谷は西沢渓谷よりもさらに危険レベルは高いかなと思います。

10:37 旭滝通過
この写真は8月の写真になります。

清涼感を求めて渓谷に行きつつも、この西沢渓谷というのは高度感からくるヒヤリという清涼感はあるかもしれませんが、川から結構離れてしまう箇所も多いので、川を感じたいのであれば西沢渓谷のほうがおすすめできるかもしれません。

まあ西沢渓谷についても、復路については川から離れてしまいますが。











10:50 神蛇滝通過
8月に訪れた際にはここで昼食をとりました。ここまで2時間近く掛けてきた気がしますが今回は40分です。倍以上のペースで歩いていることになりますね。どんだけゆっくりだったんでしょう。まあ写真を結構撮ったりもしていたので案外そういうのも時間を取られるわけですが。

11:20 不動滝吊り橋通過
70分ほど掛かって不動滝吊り橋に到着です。
この少し先で買ってきたおにぎりを食べました。あと朝食の為に買った菓子パンを2/5ほど。
前回富士山の時のシャリバテの教訓も虚しく?おにぎりをひとつ食べました。持ってきたおにぎりは2つ、それとカップ麺ですがいざ食べるときには用意が面倒になりまして手を付けず結局ひとつ食べて歩き始めてしまいました。

11:56頃? 尾白林道崩落現場通過

崩落現場になります。もちろん車などは通れませんが、徒歩なら問題ないでしょう。尾白川渓谷の渓谷道やこれから先の日向山への登りのほうがよっぽど険しかったかと思います。

ただ地盤が緩いという判断もあっての通行止めだと思いますのでおすすめしません。

8月に尾白川渓谷に訪れた際に不動滝までとしたのも、自分一人では無いためこのような危険を取ることは良くないとの判断でありました。

転んでも泣かない。自分で自分の尻を拭ける方のみどうぞ。

12:03 錦滝通過
不動滝以降人と会うことはありませんでしたが、錦滝まで来てようやく人と会いました。
ここには3,4組のグループがいたと思います。おそらく矢立石から林道を歩いて来てここから日向山を目指すのではないかと思います。

もちろん逆に下ってきた方もいるのかなと思いますし、結構小さなお子様を連れたご家族の方も何組か下りてきたりしましたがこのルートを下りるのはあまりよろしくないかなと思います。

登る際も木の根を掴んで登るような道ですのでこちらを登って尾根道を下るコースを取るのがいいかなと思いますね。

お子様連れやご高齢の方は特に。あとはグローブも忘れずにどうぞ。
















13:00 日向山着

日向山は白砂が頂上付近を覆っています。雪山みたいですね。

ただ錦滝側から登ってくるとここの砂を登るのが意外としんどいんですね(笑)

お昼過ぎでしたので、頂上でお昼を取っている方もいましたし、頂上手前ですれ違うグループも何組かいました。

本当は私もここでお昼にしようと思ったのですが、ひとりだと誰に気兼ねすることもないので、まあお昼もまだいいやと先延ばしです。


 頂上では雲の多い天気ではありましたがそれでも八ヶ岳がはっきり見えました。

もっと寒かったり晴れていたらかなり綺麗に見渡せるんでしょうね。

頂上少し手前からの富士山。

雲から少しだけ頭を出してくれました。

どちらかというと、私は富士山に登りたいというよりも、他の山から富士山を見たいという感じの方が強いように思います。

登るにしても眺めるにしても、それだけ富士山に魅せられているのかもしれませんが。






実際三角点は少し離れた木の中にあります。
私は山頂から正規の日向山ハイキングコースがわからずにワサワサと南に向かってコースを取ることになりましたが、ハイキングコースは歩きやすいので気軽に登りたい方はこちらからでしょう。

13:40 尾白林道合流
下りでは20人ほどの団体さんと出会ってしまったのもありますがそれでも駆け下りたのもあり40分ほどで林道まで来ました。
ここには駐車している車も多かったので大半がここから錦滝に行くなりハイキングコースを行くなりして登っているのかなと思います。

あいにく私は尾白川駐車場に停めていますので、林道を横断する形でまた山に入ります。
ここから先は人に会うことはありませんでした。
このあともう一度林道に出るわけですが、林道に出ていいのかそれとも出ること無く下りていくのか判断に迷うところがありました。10mぐらい山に入るも引き返して、林道を数十メートル歩いたところに尾白川駐車場への看板がありましたが若干注意が必要かもしれません。渓谷の方に下りていってしまうとなかなか厄介です。

その後はまた看板もあるのですが、最後の最後溜池のようなところに出ます。ここには水はほとんどない状態で溜池かどうかもわかりませんでしたが、人工的な構造物は他にないのでわかるかと思います。このあたりで私は最後の看板をみたのですがその後のコースがわからずに道無き道をずかずかと下ることになってしまいました。
たしか神社の近くに日向山への分岐があった記憶がありますのできっとそこへ続く道があったのだと思うのですが、はっきり確認できないままほぼ着いたと思いズカズカとコースを取ってしまいました。

下ってきてこの溜池を左に見るあたりでは注意してルートを取りましょう。


14:08 尾白川駐車場着
距離:9.4km
時間:4時間 でした。

8月に行った際には不動滝までの往復で4時間23分掛かっています。
今回はひとりでしたし2ヶ月前に行っていて紅葉もなく景色もあまり変わらないということもあり
スタスタ歩いたわけですが、いろいろ景色や写真を楽しんだりご飯を食べたりということを考えたら不動滝までの往復でもそれぐらい見ておくのがいいのかなと思います。

日向山までを見た場合にはなおさらもっと多くの時間を確保しておくのがいいと思います。



2012年10月16日火曜日

富士山吉田口登山道馬返しより頂上を目指す(お鉢巡り・下山編辺編)

富士山お鉢巡り・下山編です。

登山編からどんだけ経ってんだよって感じですが特に固定ファンがいるわけでもありませんのでそのへんはまったり記録として残していこうと思います。


富士山吉田口登山道馬返しより頂上を目指す(登頂編) はこちらからどうぞ。


富士山に行ったことがある方はわかると思いますが頂上3776m地点は剣ヶ峯と言い、だいたい火口の中心からみて8時の方向にあります。

吉田口登山道はだいたい1時の方角から登ってくる感じですから、真逆に近い方に富士山の頂上3776m地点があるといえます。

ヘロヘロになった場合はなかなか行く気は起きないかもしれませんが、また来るのは大変ですから私は行くべきかなと思います。が、その判断は自分でお願いします。


この写真中央に見えるのが剣ヶ峯です。
この写真は吉田口側から撮っています。



12:35 富士山吉田口山頂久須志神社(3707M)出発
昼食を神社前の休憩所で済ませてお鉢巡りに出発です。こういうのは時計回りがいいかなとは思いますが、そのへんは個人個人の考え方です。

13:01 富士宮口登山道頂上・浅間神社奥宮・富士山郵便局到着
6時の方角にある富士宮口の頂上に到着です。
ちなみにこちら側にあるトイレのほうが吉田口側にあるトイレより100円?安かったような気がします。
整備していただいてケチるのもなんですが、しっかりと払うことがなによりも大事です。

13:25 富士宮口登山道頂上・浅間神社奥宮・富士山郵便局出発
ここまで来ると剣ヶ峯はもうすぐそこですが、剣ヶ峯の手前には一直線の坂があります。70m近い標高差でしょうか。疲れた足にここは効きます。足元も細かい石なので踏ん張りづらいですし、皆左側にある手すりに集まっているでしょうがもうひといきですので頑張って皆を抜き去ってやりましょう。


13:40 剣ヶ峯(3776m)到着

やりました。富士山頂、頂上の碑です。

実際富士山に登ってもここを訪れない(られない)方も多いようです。頂上まで来れない方もいるわけですから当然ですよね。
途中で登山道を下山する人や、休憩所で横になっている人を沢山みました。
前日はあまり寝付けず睡眠時間は短くなりがち。朝は早くて登山時間も長いわけですから日帰り登山ではなおさらヘバリやすいです。

ここ剣ヶ峯頂上は、ご来光の時間帯などはここでの写真撮影のために1時間以上行列するといったことも珍しくないとか。
幸い私がいった日は平日でまだ梅雨明けも発表されていない状態でしたので待つことはありませんでした。



ちなみに、上の碑の左手奥?に右の写真があります。赤いところが本当の頂上らしいです。

本当の頂上はここなんだぜとニヤニヤしましょう。

富士山は山登りとしてはあまり楽しくない、ただ高いだけなんて言われたりもしますが、そうは言っても単純に日本で一番高い地点に登ってきたという達成感は他のどの山よりもあるはずです。標高だけが山登りではありませんが。



13:49 剣ヶ峯(3776m)出発
剣ヶ峯を後にします。時計回りのためにはこの剣ヶ峯のすぐ下を歩いていくわけですが、ここに雪が残っており難儀しました。ここで引き返す方も少なくなかったようで、当日ここを通った方はあまりいませんでした。

14:20 お鉢巡り終了(吉田口登山道頂上)
ぐるり一周してきました。
なんやかんやと浅間神社奥宮などで御朱印を貰ったりしていて時間を食ってしまいました。
下り終わるまでが富士登山ですから明るいうちに下山できるように余裕を持ってペースを考えるべきだと思います。

14:35 下山道より下山開始
下山道は須走口と一緒になります。およそ火口からみて2時の方向でしょうか。下りは小石ばかりの坂道となります。ここではマスクやアイウェア、スパッツなどがあるといいでしょう。走って駆け下りることが出来ますし、踏ん張るのが大変なので砂埃が嫌でも立ちます。私は何度も小石が靴に入って大変でした。

ただ地面が柔らかいので足への負担も少ないです。天気が悪いと辛いかもしれませんのでやはりスパッツがあると安心でしょう。天気に関わらず。

下山は登ってきたのが嘘のように楽です。途中で須走口と分岐するため吉田口に下りる方はその点注意が必要です。

15:00 八合目到着

16:33 富士安全指導センター着
休憩しても2時間ほどで下りてきてしまいました。あんなに掛かって登ったのに。
ただ私はまだここから先があります。馬返しまで。

17:05 5合目通過
正直言ってここまでそれ程疲労を感じていませんでした。特に下りはあまり筋肉疲労もなかったので楽だったわけですがこのあたりまできて、足元が悪く硬くなってくると足に疲労がき始めました。

17:18 4合目通過
4時頃登頂を開始して、ここまで13時間以上経過しているわけで普段なら晩御飯をを食べ始めても不思議ではないわけです。しかも山登りでカロリーを消費しているわけで。お昼以降食べ物を取っていないのもありこのあたりから一気に疲労がきました。

17:45 3合目到着
3合目でとうとう足が止まります。水は多少ありましたが食べ物がありません。こんなに急に疲労は来るのかと思うぐらいでした。シャリバテというエネルギー不足によるもののようです。
そしてこのすぐ先でGPSのバッテリーがなくなりました。ここで休憩している際にトレランの方がひとり走っていった以外人に会いませんので辛いだけでなくなんとも心細くなります。
スタート時はもっと真っ暗だったのに平気なわけですから、人間気持ちが折れると感じ方も変わるものです。塩飴なんかは持っていたわけですがなめていないと思います。気持ちの余裕もあまりなかったんでしょうね。


もう完全に足が止まりましてここから馬返しまでが長いこと。夏とはいえ森の中なのであたりもかなり暗くなりました。


18:35 馬返し到着・下山完了
登りではここから3合目まで45分で行っているのに下山で50分掛かっていますのでいかにへばったかがわかるはずです。でも馬返しの石碑やら鳥居やらをみたときにはガッツポーズが出ましたね。やったあって。吉田口登山道は一本道、遭難したわけではないので戻れない不安というのはなかったわけですが、これが道もわからなくなった山の中だったとしたらもっとずっと大変だったはずです。

最終的には目標を達成して馬返しから富士山頂(剣ヶ峯)への日帰り登山を達成したわけですが、最後の最後、無事に下りてくるまでが山登りなわけですから内容的にはほめられたものとはなりませんでした。しかしながら自己弁護をさせて頂きますと、リスクをとることなく危険な状態を経験できたのかなと思っています。ゴール地点では友人も待ってくれていましたし、迷うこと無いコースでの挑戦で限界を超えた疲労を経験できたことは今後の登山を安全にしてくれたと思っています。だからといって皆さんに勧めるわけではありませんし、他人様に自分の好きなことで迷惑をかけぬよう楽しむのが大人のルールだと思っております。

これで、富士山への挑戦は完結となります。1度登ったからもう富士山もお腹いっぱいだなんて思っていましたが、しばらくしてみると来年も登ってみようかなぁなんて気持ちになっていたりします。

実際来年も登るのかはわかりませんが、来年は5合目からまったり登りたいなと思っています(笑)