2012年4月28日土曜日

富士山への登山のための装備2(体に付ける小物編)

初めての富士山登山の挑戦への様子は下記をご覧ください。
  1. 2012年はじめての富士山登山に挑戦
  2. 富士山への登山のための装備1(登山靴編)


今回も前回のブログと同様に準備編としてお伝えしていきます。

前回は山登りで重要になる靴選びを友人のアドバイスを参考にお伝えさせて頂きましたが、今回は富士山へ登る際の小物についてお知らせします。

富士山特有の環境としては下記のようになります。
  • 砂や小石が多い
  • 風が強い
  • 日差しが強い
  • 標高が高いので酸素が薄い
  • 天気がコロコロ変わる
まず、砂が多くて風が強いので風に舞ってくることになります。
その為、必ずサングラスを持っていくべきだと言われました。サングラスは日差しを防ぐだけではなくゴーグルとしての役割ももっており、自転車などに乗る方はよく分かると思いますが、アイウェアと呼ばれていたりもします。視界が確保できないと靴以上に安全が確保できませんので大事な部分です。

また富士山は遮るものが一切無くて標高もあり日差しが強いので普段以上に紫外線から目を保護する意味もあります。ただこの際に注意が必要なのは、ファッション重視ですと隙間が多くて砂塵が簡単に入り込むことがある点とサングラスを掛けた際に上部に隙間があると太陽光が上から入ってしまい紫外線を防げない点、そしてたとえ暗かろうとも風は吹くので暗いレンズのみでいいのかという点です。

サングラスは基本的に光を抑えるので瞳孔が開くことになります。しかし上に隙間があると紫外線がそこから入ってきてしまうので、開いた瞳孔に対してモロに紫外線を浴びてしまうことになります。これでは目の保護どころかかえってよくないことになりませんのでご注意下さい。また、暗い中で暗いサングラスを掛けるというのも安全の面から見てもお薦めできません。暗い時はクリアレンズないしイエロー系のレンズが好ましく、日が出てからレンズないしサングラスを交換出来れば望ましいですね。

さらに、風のみではなく雨と風というコンボも十分にありえるわけですから、アイウェアがあることで雨が目に入ることを防げます。この雨を防ぐという点ではツバのある帽子も重要ですね。

私の場合は、吉田口(河口湖口)から登って吉田口(河口湖口)を下りますので、5合目までは木もあるわけですがおそらく日の出前に歩いているはずです。太陽が出るか出ないか頃に5合目から上の木のなくなるあたりを歩くことになると思われますが、天気が良ければ太陽を左から正面にかけて受けることになりましょうか。よって登りでは横からの日差しと上からの日差しに注意が必要で帰りでは背を向ける形になりそうなので主に風に舞う砂礫対策という形でしょうか。

富士宮口は富士山でも南側になりますので昼間下るときには太陽をみる形になりやすいので、登り口による太陽の違いなども出てくるかと思いますが登りは太陽を背にすることが多いので首の日焼けに注意です(笑)





私にとって目は鍛えようにも鍛えられずとても弱く一度怪我をすると治癒がしにくいということから体の中で一番注意している部位であります。なのでアイウェアはしっかりしたものを選んでいます。
10mの距離からのショットガンの弾も弾くESS社製 Crossbow 3LS という軍用アイウェアです。

まあそのあたりは各々の考えで選んでもらえばいいかと思いますが、富士山は普通に台風並みの風が吹くということなので、サングラスやアイウェアに付属していない場合は メガネバンド も持っていくべきとのことでした。またサングラスと同様に帽子についても飛んで行かないようにあご紐のあるものかクリップのようなもので飛ばないような対策をとっておくべきとのことでした。
実際飛んでいっても拾いに行くことは出来ませんので。

あとは砂礫ということは目だけでなく呼吸をする口や鼻のガードもしたほうがいいとのこと。なのでバンダナあたりを持って行きましょう。


あとはトレッキングポールも大事だそうです。私は普段の山登りでは トレッキングポール を一切使いませんが、山に登ると多くの人が持っていますね。ただ、富士山には金剛杖というのがありますので、そこに焼印を押してもらったりという楽しみもあるので好き好きでしょう。 トレッキングポール が金剛杖より優れている点は

  • 長さが調整できる
  • 何より軽い
  • 持ち運びしやすい(短く畳めてザックの横につけておくことができる)
  • 握りやすい
  • 衝撃吸収が付いている
  • ダブルポールでいける(金剛杖もできないわけではないですが・・・)
とまあ金剛杖を否定するような状態ですが、金剛杖は1000円ぐらいで購入できます。
トレッキングポールも高いのはすごく高いので、どうしたものかと思ったりもしますが、友人はいいものをかっておけば間違いない。長く使えるとのこと。まあわかるんですけどね。


先日、七面山へ登山した際も1800m近辺から上の登山道にはしっかり雪があり下は凍っていたので場所によっては滑りました。途中、枝を使ってポールを現地調達しましたがやはり安定感は全然違います。そのまま下山する時まで持っておりましたが、ポールをついてから足を置くことで膝への負担をポールを介して余裕のある腕や上半身に分散できるのでやはり楽でしたね。楽なのもわかるんですけどね。なんか杖なので自足で頑張りたいなと思ってしまう自分がいたりするわけです。


次にトレッキング用の帽子。頭皮も日焼けするそうです。また顔はもとより首周りもとても焼けるので一番左のような首周りもガードできるものがいいとか。もちろん日焼け止め が必要になることはいうまでもありません。ただ帽子 バンダナ やタオルで代用することはできます。雨が降った際など素肌に雨を受けると熱を奪われやすいので頬や首をガードできるタイプのものやできるものを持って行くと良いと言われました。




もし夜登る方はヘッドライトなどがあるといいようです。私もご来光は目当てとしておりませんが、0合目から登ろうと思っておりますのでライトは必要ですね。
私の持っているライトはGENTOS 閃 325 【明るさ150ルーメン/実用点灯10時間】 SG-325でハンドライトでありましてヘッドライトは持っていません。ヘッドライトは手を塞がないのでハンドライトよりも便利だなとは思うのですが、ハンドライトでもいいかなと思っています。しかしながら防災の面でも便利なものですし、値段も安いのでもし持っていない方はひとつぐらいあってもいいのかなと思いますし、ダブルポールにする方は両手がフリーでなくてはいけませんので、ライトを選ぶなら必然的にヘッドライトということになるのかなと思います




あとはすべり止め付き軍手ないしはトレッキンググローブのようなものがあると転んだ時や岩をつかんで登る際などちょっとしたときに怪我をしないで済むとのことです。とくに頂上に近くなると岩をつかむシーンが出てきますし、寒さ対策としてももちろん有効だとのこと。
ただ軍手の場合、雨に濡れるとなんか気持ちも湿ってしてしまうので一番下にラテックス製ゴム手袋などをしておくと結構いいとのこと。なるほどなるほど。

あとは、寒さでは基本的に首の付くところをしっかり押さえろといいますのでネックウォーマーなどがあるといいですね。


ということで身に付けるもので必要なものは下記のようなものだそうです。

ここまでだけでも結構色々必要になりますね。ただ ネックウォーマー などは服装によっては必要なかったり バンダナ やタオルで代用したり共用したりできたりできますので、荷物を減らす意味でも必ず全て用意する必要もないのかなと思います。
ただ初めてだと案外気が付かなかった点も多く、行ってからあれを買っておけばよかったなと思うぐらいならば間違いなく買っておくべきだと思います。相手は自然なので容赦無い時には手加減なしですからね。無くてもどうにかなるかもしれませんが、心の余裕は動きの余裕につながりますので。

富士山への登山のための装備1(登山靴編)

前回のブログは下記をご覧ください。
2012年はじめての富士山登山に挑戦

今回は前回のブログからの準備編としてお伝えしていきます。


私は普段安いトレッキングシューズで山に入ったりしますが、山登りの友人は何かにつけてしっかりした山靴を買いなさいと忠告してきます。もちろん山は足で歩くので、靴が最も大事な道具であるということはわかってはいるのですが、いろいろな種類があってものによっては結構なお値段しますので、何がそんなに違うのかと聞くと

  1. 滑りにくい
  2. 足裏が痛くならない
  3. 足首や甲も保護できる
  4. 砂や小石が入りにくい
  5. 水に濡れない
ことに差があり、上記がダメだと山歩きでは最悪命にかかわると言われました。

1.滑りにくい
このことは山登りではとても重要で、もし滑ってしまうと足の怪我や疲れだけでなく上半身や頭部に怪我を負ってしまいます。極端な話、足が痛くなっても死にはしませんが落下などで頭部に怪我をした場合は死んでしまうこともあるわけです。なので滑りにくいということは重要だということです。

2.足裏が痛くならない
歩くということは地面と接して進むので足の裏に負担が掛かります。普段の靴はソールが柔らかく地面を蹴りやすく出来ていますが長時間の歩きには対応していませんし、山道は平らではないので凸凹による不均衡な圧力によって足の裏が痛くなります。それを防ぐことで体力の続く限り歩くことが出来ますし、どこかが痛くなると気持ちが一気に滅入ってしまい体が重くなるのでそれを防げるということです。

3.足首や甲の保護ができると2の足裏が痛くならないのと近いところがありますが、山は平らな道ではないので足を捻りやすいですし、尖った岩や木などに引っかかって思わぬ怪我をしてしまいます。しっかりとした靴、足首を保護するという意味ではくるぶし以上が保護できるハイカットかミドルカットのブーツを選ぶことでこれらについてのトラブルを防げる可能性がグッと上がります。

4.砂や小石が入りにくい
靴の中に小石などが入ってしまった際にそのままにしておくと変な歩き方をしなくてはならなかったり、特定の部位に痛みを伴ってしまったりします。すぐに取り除くことができればまだいいのですが、登山ではしっかりと紐を結ぶので面倒になりがちですし、グループで登っていたりするとみんなのことを思ったりして先延ばしにしてしまうこともあります。また、富士山の場合は標高が高いのでみんなとの遅れを取り戻そうとペースを上げて急いだりすると酸素の少なさから高山病に掛かってしまうことも多いようです。また富士山は砂や小石が他の山に比べて多いので特にということでした。

5.水に濡れない
靴が濡れたことはあると思いますがあれは嫌なものです。また足が濡れると足がふやけるので水ぶくれが出来易くそうなると靴擦れも起きやすくなります。足からの体温低下も招くので濡れないものを選ぼうということです。

しかしながら、まだ今のシューズが使えてMOTTAINAIので、私はわざわざ富士山だということで買い換えることはしませんが参考のために登山靴の選び方も聞いて来ました。

そこで言われたことは

  • 1から5までの条件のどれかがしっかり満たされるよりはそれらのバランスの取れたものを。
  • 靴底が硬いものは重くなり普段の靴との違いが大きくなるので十分な慣らしを要する。
  • 靴底が柔らかい物は比較的軽め。蹴りやすいのでその分足先が痛くなるケースがある。
  • 靴底が硬いものは数日歩く本格的な登山、柔らかい物は日帰りなどの登山と考える
  • 富士山の場合は柔らかくても問題ないが、砂が入ることや足首の保護を考えてハイカットかミドルカットがいいがハイカットは固定される部分も多いのでミドルカットがおすすめ。
  • 歩きやすさでは ハイカット < ミドルカット < ローカット
  • 試し履きは午後にする(足が大きくなるから)
  • 30分ぐらいは履いてみたほうがいい
ということでした。

買い方はお店で買うことを勧められましたが、どうしても店員さんが無知な自分に対して高いものを勧めてきているような感覚に抵抗があったりします。また、30分も履いていることにもどうも抵抗があります。

なので私は最近のAmazonは30日間返品送料無料ということもあり、 登山靴ではないですが 注文してダメなら返せばいいやというやり方をしています。まあこれまで返品したこともありませんが、これならば家の中で30分ぐらいの試し履きは気兼ねなくできますしお値段もお得です。買いたい靴や候補が決まっている方はこの方法がお勧めですが、何を選んでいいかわからないという方はお店で見て買うほうがいいかと思います。

私が現在のトレッキングシューズがダメになったら買う候補にしているのがこれらです。
デザインだけで選んではいけないんでしょうが個人的にはMERRELが好きです。
靴も軽いので日帰り登山が主な私にはこれでいいのかなと思っていますが、徐々に山登りのボリュームも大きくなりつつあるのでそのためにもう少し硬くて重めの靴を選ぶべきかなと悩んでいたりもします。


Amazonでもマーケットプレイスなどの商品には返品送料が無料でないものがありますので、サイズや色を選んだ後に値段の右に通常配送無料・30日間返品送料無料」と出てくるものを選びましょう


また、靴と一緒に登山用のスパッツがあるといいとのことでした。
スパッツとはタイツのことではなくすね部分を覆うカッパのようなもので、これがあれば砂や水の侵入を防止できるので砂が多く天気の変わりやすい富士山ではおすすめとのことでした。




あとは、靴のインソールを変えることで土踏まずを中心としたフィット感が大幅に向上するので疲れにくくもなるしおすすめだとのことです。




いくら富士山に登っても足を壊してしまっては元も子もありません。
私も話を聞いている途中で、富士山に登るのも安くないなぁなんて思ったりもしましたが、足の値段や自身の安全に置き換えて考えてみたらそう高くもないのかなと思います。
軽装で登れないことはないでしょうが、富士山をきっかけにこれから山登りを楽しみたいと思っている方はいい機会だと思いますので、しっかりとした靴選びをしておくのがいいのかなと思います。

2012年4月27日金曜日

2012年はじめての富士山登山に挑戦

富士山



昔から登りたいなとは思っていたのですが、小さい時から地元にごく当たり前に富士山があるということもあってか、いつでも登ることができるという思いからかなかなか実行に移すこと無く今日まで来ました。

しかしながら富士山周辺での地震も多くなり、噴火したら登れなくなってしまうという思いから(オイ)今年こそは登ろうと決意しました。

ちなみに富士山というのは見ての通りの独立山であり、あの形状でもあるので内部の様子が周囲からのレーザー観測などでつかみやすいそうです。
よって噴火の兆候が掴みやすいので、実際に噴火が起こるとすれば事前に察知することが可能だと言われています。

富士山に登るということで、富士山などによく登る友人曰く、普段何もしていないならともかく多少山に登ったり運動していれば、天気の良い開山期間に登る分にはそれほどキツイものではないといわれました。しかしながら、富士山は最高峰であるがゆえの標高と特別な人気から特有の注意や対策も必要になるとよ聞かされました。

そのような内容も含めてこれから初めて富士山に登ろうという方にお伝えしていければと思います。

まず今回、私の中の富士山アタックの条件としては


  • 登るルートは山梨県側の吉田口登山道
  • スタート地点は0合目である富士北口浅間神社
  • 日程は日帰り
  • 食べ物や飲み物は全て自力で持って行く

というものです。




ただし、今回のゴールは富士山5合目の富士スバルライン最終地点として、またいつかはスタート地点の0合目までしっかり日帰りで戻ってくるという挑戦をしたいなと思っています。
現在の私に、0合目から山頂へ行きお鉢巡り(富士山の火口をぐるっと一周する)と剣ヶ峰に登ってまた0合目まで戻ってくるというボリュームは想定の上であっても無理ということから、今回復路は富士山5合目までとし、登る時期は開山期間である2012年7月1日~2012年8月31日までの間としました。


余裕のない登山というのは多くの人に迷惑をかける恐れがありますので推奨されるべきものでないことは承知しておりますし、私の中にも遊びは人に迷惑をかけない範囲で楽しむことが大前提というのがありますので、ダメだと感じた場合リタイヤする勇気も持ちあわせた上で挑戦するというのが大人の行動なのかなと思っています。そうでなくとも何をやるにしても不測の自体というものは起こり得るもので、登山にしても落石などによる怪我などの可能性がないわけではありませんから、それにプラスして無茶な計画を実行するというのは褒められるものではありません。

とはいっても自分の実力を過剰評価してしまうということは人間誰にでもあることでありますので、この挑戦を行う前に一度、吉田ルート(河口湖口)を0合目(富士北口浅間神社)から5合目の富士スバルライン最終地点まで往復での登山を行ない、それにより自分の体力や様子を確かめてみてから実行に移そうと思っています。



また、先日「七面山」へ登ったのも、富士山5合目からの傾斜を想定したものであり、多めの距離とコースを取ったのもこの富士登山の想定をするための自身のデータ取りの目的もあったわけです。


友人からは心構えから装備、ちょっとした事まで様々なことを教えて貰ったのでそのことをこれからも皆さんにお伝えしていければと思います。




富士山、この場合吉田口(河口湖口)ルート5合目から特有の注意点としては

  • 5合目の駐車場に停める段階から混んでいる。路上駐車になり歩くことになることも。
  • 登り始めてからも混んでいる。日の出を頂上で見ようという計画の場合は特に。
  • 基本砂と岩ばかり。
  • 日差しと風は強い。
  • 山頂は寒い。山頂の風はさらに強い。
  • 靴は滑りにくくて砂の入りにくいものを。
  • 風があるし砂もあるから帽子・サングラスや口を覆うものを持っていけ。
  • 高山病になったとき用に頭痛薬を持っていけ。
  • 金さえあれば食べ物等手に入るから荷物を減らしていけ。
  • 金剛杖は好きにしろ。
  • ラフな感じで行けないこともないが自己責任で。

他にも装備選びなんかで細かく聞きましたが量が増えてしまうので個別にお伝えしていきます。

2012年4月26日木曜日

武田家の氏神、大井俣窪八幡神社

甲府盆地でも東に位置する山梨市にあ大井俣窪八幡神社。


ここは武田家の氏神として崇敬されたことで地元でも有名ですが、わが国最大の十一間流造本殿や現存する最古の木造鳥居など日本の歴史においてもなかなか見所の詰まった神社でもあります。


神社建築というのは遷宮などもあり寺院に比べて古い遺構が少なく、鎌倉以前の遺構は寺院建築の1/4にも満たないのが現状なのですが、山梨県下には室町期の国指定の神社建築物件は16棟ありますが、そのうち10棟がここ山梨市に、そしてそのうち8棟がここ窪八幡神社に集中しています。


元々窪八幡神社は、貞観元年(859年)2月23日、清和天皇の勅願により大分県の宇佐神宮の八幡三神を勧請し、その地が大井俣だったことから神社の名前を大井俣大明神と称しました。








しかし、暴れ川で有名であった笛吹川の水害によって何度か流され、現在の地へ遷座して窪八幡宮となりました。
現在の社殿は室町初期から末期にかけて再建されたものだそうです。



旧社地はもっと笛吹川の畔にあり、現在の力は南西方向、差出の磯の近くにあったものと考えられています。











また、ここ窪八幡神社は山梨県においては八幡信仰の型を整えた最古の八幡宮でもあります。






現在(平成22年11月~平成25年1月まで)は本殿の屋根檜皮茸の茸替や塗装修理などをおこなっております。

















宝物殿には木造の狛犬や歌仙図が収められています。

神社によって狛犬も様々ですが、最近はふっくらした感じの狛犬を見ることが多かったので、木製でもあり引き締まった狛犬の珍しさについつい見入ってしまいました。







その他にも、この周囲は古き良き雰囲気を留めた建物や街並みが多く残っています。
窪八幡神社を中心に、この周辺を歩いてみるのもいいのではないでしょうか。

天空の村、赤沢宿

先日七面山に行ったこともあり赤沢宿の紹介をしたくなりました。

この赤沢宿は江戸時代、身延山久遠寺から七面山へお参りする途中にあったことから宿場として栄えました。

今では身延山久遠寺から山頂の奥の院へもロープウェイが通り、わざわざ歩いて身延山から七面山へ行くという人も殆どいなくなってしまったので、当時の雰囲気のみを残した宿場町となっていますが、とても古き良き面影を残しており、いつかは身延山からここを通って七面山まで通して登りたいなあと思っていました。


街の中には石畳の道も多くあり、その後も最低限の手入れはなされている建物と相まって趣を感じさせてくれます。

現在でも、この中で1件だけ旅館がやっていると聞いた記憶があります。


数年前に地元の方々でやっている「武蔵屋」というお蕎麦屋さんに行きましたが、時間がゆっくり流れていてとてもリラックスできたのを覚えています。
土日祝祭日のみで平日は要予約でした。
どちらも曖昧な記憶なのでも興味のある方は調べてみてください。


場所からしても利便性という言葉からはかけ離れたところではありますが、本来人は余裕を得るために便利を追い求めていたはずなのに、結果不便を楽しむ余裕すらなくなってしまっている現代は一体何なんだろうかと考えさせられつつも、まあどうでもいいやと思えてしまうのどかさがありました。

2012年4月25日水曜日

不思議な模様の岩

某所にある不思議な模様の岩。

10数年前にどこかの芸術家が掘ったという話もありますが詳細がわかりません。

また詳細がわかったときにはお伝え出来ればと思います。










あると便利な冒険グッズ(IT編)

ITといえばもうこれしかありませんね。スマートフォン。
多機能で色々なアプリを追加できることから街歩きや冒険シーンでもとても重宝します。

弱点はまだまだ耐久性がないところでしょうか。
しかしながらこの「Buff ウルトラ衝撃吸収プロテクター」を使えば弱い液晶画面も守ることが出来ます。

転ばぬ先の杖としてカバーやプロテクターはぜひ装着することをおすすめします。



実際、様々な情報を集められるスマートフォンですが、利用シーンとして一番役立つのはやはり地図でしょうか。山歩きや街歩きに地図は欠かせませんからね。

私は、Androidのスマートフォンを使っていますが、アプリはGoogleMapを始めとしてGPSロガーなど充実しています。ただ、中でもおすすめなのは「地図ロイド」です。

この 地図ロイド が他の地図と大きく違うのは、地形図の表示が可能であるという点です。山登りにおいて登山道や等高線を掲載している地形図はとても重要ですがその表示ができる。素晴らしい。またそんなアプリが無料で利用できます。
また山では電波が届かないということもあるわけですが、さらにいいところは一度見た地図を端末に保存してくれる点。なので2度目の表示からは極端な話通信しなくても地図を表示してくれるというのが素晴らしいところです。

また、同じ作者の作っている「山旅ロガー」を使うとGPSでトラッキング(行程を記録)することが出来ます。
ボタンひとつで現在地を地図ロイドにて表示することも可能です。ログデータは切ったりくっつけたりということができるので、途中で動作を切ってしまってもひとつにすることができますし、山歩き用に考えられていて電池の持ちもいいです。

同じ作者さんが出している有料の「山旅ロガーGOLD」は300円ですが、先ほどの地図ロイドにGPSログをリアルタイムで表示してくれます。同時に距離と標高のグラフなども表示できるので私はためらうこと無くGOLDを購入しました。 「地図ロイド」 と「山旅ロガー」が素晴らしかったので作者さんへの感謝の意味も込めて。

それでもインターネット通信などを行うと電池が心もとなくなってしまいますので「Panasonic USB対応モバイル電源パック リチウムイオン5400 」などのモバイルブースターと呼ばれるUSB機器のバッテリーを持っていけば最近の機器は概ね充電できます。


スマートフォンは機能的で便利なのはわかるが基本料が高くなるのもあって依然ためらっている方も多いかと思います。実は私もその口で、スマートフォンではあるもののデータ通信はWifiでしか行なっていませんし、電話やメールは従来型の携帯電話です。

スマートフォンのアプリは使いたいけど、基本料を払いたくないという方には「ウォークマン Zシリーズ」をおすすめします。これはウォークマンがスマートフォンと同じAndroidというOSで動いており、音楽はもちろんのこと、Andoridのアプリを動作することができます。もちろん電話に関連するアプリなどは使えませんが、多くのアプリが動きますのでWifi用ネット端末としてもおすすめです。


私のスマートフォンも古くなってしまったので、次に買う際にはこの「ウォークマン Zシリーズ」を購入しようと思っています。
欠点をあげるとすれば、SDカードによる容量の追加ができないことがあげられます。ただ64GBまでラインナップがありますので音楽などを入れっぱなしにしなければ十分すぎる容量かなと思います。

ぜひスマートフォンを使いたいけど基本料のことを考えると・・・という方はウォークマンのZシリーズを候補に入れてみてはいかがでしょうか。

2012年4月24日火曜日

あると便利な冒険グッズ(バッグ編)

今回は私が山に入ったり街歩きする際に装備している便利グッズを紹介します。

まずはバッグです。様々なモノを収納するためにバッグは欠かせません。
登山するときは登山用リュックでいいかと思いますが、
案外困るのが登山ほどでもないけれど街を歩いたり山に分け入ったりするようなとき。

歩くとなると喉も乾くので、500mlのペットボトルぐらいは持ち歩きたいですが重さもありますし
小さなバッグではドリンクだけでかなりの容量になってしまったりします。

他にもちょっとした食べ物を持ったり資料を持ったりすると案外持ち物が増えてしまい
バッグの容量不足に陥ります。


私の場合、山歩きがメインになる時にはある程度容量が大きいリュックを、
街歩きや山でもハイキング程度の場合はウエストバッグをショルダー掛けにしたりしています。


リュックでも容量が足りないときは、ショルダー掛けにしているバッグをウエストバッグとして使い、財布やキー、携帯電話やGPS、ドリンクなど小物はそちらに保持する形にすると日帰りでしたら十分にこなせる容量となります。


どちらの場合にも私が重視するのは拡張性でありまして、
リュックはMOLLEと呼ばれる軍用のポーチなどが後から付けられる表面にベルトが付いたタイプのものを選んでいます。




ただ、拡張性を気にしなければMILLETやdeuterあたりの登山リュックがいいかと思います。


サイドにボトルホルダーなどがあるタイプだと出し入れや容量の点でいいですね。脱落しないようにはなっていますが、大事な水分なので落としたりしないように注意はして下さい。









ミリタリーものというのは本物は金額もなかなかいいのですが、丈夫さと機能を兼ね備えておりさすがにファッション性は二の次で作っているだけあるなと思えるところがあります。

本物でなくても機能性を真似ており、戦闘や万が一の耐久性に目を瞑ればそこそこ使い勝手のいいものが手頃な値段で手に入ります。


戦闘のことはまあ気にしなくていいですしね。安物は縫い目などに注意が必要です。行動中に肩紐が取れたとかファスナーが閉まらない開かないでは困りますからね。

このリュックにしてもそうですが、横のベルトによって容量を調整できるので容量が少ない時にはリュックをぐっと小さく出来ます。小さくできると中の物が動きにくくなるので安定します。


私がMOLLEベルトのあるタイプを選ぶのは、リュックの時でもウエストバッグのときでも色々な小物入れを使いまわせるという点にあります。


ドリンクホルダーは別体で取り外し可能なものを選んでいますのでどちらにでも付け外しできますから、ドリンクホルダーがないからウエストバッグでは・・・などといった事がなくなります。
その他には右のようなダンプポーチと呼ばれる腰袋をつけます。

山は平地ではないので両手にモノを持って歩きたくありません。
かといっていちいちリュックなどにモノを収納していては写真を撮るのもままならない。

しかしこれがあると、地図やデジカメ、ちょっとした食べ物を放り込んでおくことが出来ますし、山菜なんかを見つけた際の収納袋やガムやアメの包み紙を入れるゴミ袋としても使え大変重宝します。


その他にもライトを収納するポーチやら小物を入れるポーチなどが充実しているのがMOLLEシステムの魅力です。

最近は、スマートフォンの出現によって電話も大きくなりつつありますし、処理能力の向上によって予備電源を持ったりモバイルルーターをもったりする方も増えてきました。

そうなってくるとどんどんバッグ容量も足りなくなってきてしまいますが、ポーチを追加することで解決できます。

ミリタリー物は、バッグの色や自分のファッションによっては物々しくなってしまうのですが、最近ではカーゴパンツなども流行っているのでやり過ぎなければ街歩きでも問題なく使えるかなと思います。


個人的に、上下迷彩色の服装はファッション的にどうかなと思いますし、よくある迷彩色をバッグ及び服に使うこともありません。
ミリタリーモノでも、グレーやブラック、コヨーテなどの茶色であればミリタリーの持つ威圧感も押さえられますので、山の中で木々に潜みたいような人以外はファッション的に見てもそのような色を選ぶのがいいんじゃないかなと思います。


2012年4月16日月曜日

身延山との縁も深い山岳信仰の山、七面山

七面山の標高は1982m、古来より山岳信仰の対象となっていた山で、頂上付近には身延山久遠寺に属する敬慎院があります。

元々ここは、身延山に現れた美女の姿をした七面天女が本来の龍の姿となって戻っていったと言われている場所です。

白糸の滝のある羽衣から敬慎院まで参道として50丁の上り坂が始まります。奥の院まではプラス8丁です。

私は友人と2人でこの山に登りまして、車は早川町の郵便局や小学校がある角瀬という地区の駐車場に停めました。
この山に登る際は、羽衣にある駐車場か角瀬のこの駐車場のどちらかになると思います。
身延線とバスでアプローチする方も私達と同じように角瀬からとなりましょうか。
ただ、すぐ近くにタクシー会社がありますのでバスでここまで来て、ここからはタクシーを利用して七面山の登山口を目指す方がほとんどでしょうか。

この角瀬にはいくつか旅館もあり、ここで宿泊してから送迎してもらって上を目指す方もいるようです。

なのでここ角瀬に停める方はそれほど多くありません。
マイカーの方は参道入口の羽衣にも駐車場がありますのでそちらに駐車して参道を往復するケースが多いかと思います。

ここ角瀬に停める場合は西側にある北参道(裏参道)を登って七面山を目指す方、もしくはここからタクシーで羽衣に行き表参道を登って北参道で戻るケースです。
この角瀬駐車場を使うコースは、タクシーを使って羽衣からスタートしても12km近いコースになります。敬慎院では宿泊も可能ということから1泊2日で計画を組むケースも多いようです。
しかしながら我々はブルジョアではないので日帰りでなおかつタクシーも使わずに舗装道を歩いて羽衣に向かいます。

事前にそのようなパターンの方がいるかと調べましたが見当たりませんでした。
あくまでも我々のケースなので情報はご自身で判断して計画的にご利用下さい。

□ 07:11 角瀬Pスタート
山登りには遅いスタートです。まだ両手で余るぐらいの数しか山にしか登っていないので計画が甘いです。
これでも元山岳部の友人から8:00スタートではなくあと1時間は早めたほうがいいとのアドバイスを受けてです。
羽衣の参道入口までは3.2km程の緩やかな登りです。角瀬が標高約300mで七面山の参道入り口が標高約500mぐらいです。

□ 07:57 七面山参道入口着



ここまでで3.2km程。時間は45分程でしょうか。
歩くのはまあまあ早いほうかなと思います。

□ 08:05 七面山参道発



ここから肝心坊までは1k弱。0.9kとか0.8kとかだと思います。
さすがに傾斜が一気にキツくなりますので40分ほど掛かりました。

□ 08:45 肝心坊(13丁目)着 標高800mぐらい
ここで最初の休憩。坊には屋根とテーブルのある休憩所を作ってくれていますが、途中にも沢山椅子が寄贈されたりしているのでこまめに休むのがいいと思います。

□ 08:53 肝心坊発
□ 09:27 中道坊(23丁目)通過 標高1100mぐらい
前回の休憩から30分程しか経っていないので通過します。
途中で休憩を入れています。

□ 10:19 晴雲坊(36丁目)着
ここからは目の前に富士山を眺めることが出来ます。
標高は1500m程になり体力的に辛いところではありますが、次はもう敬慎院なので頑張る気力が出てきます。

□ 10:24 晴雲坊発
先日登った際にはこの先あたりから雪が参道脇に見られ始めました。

□ 11:15 和光門着(41丁目)
さすがにこのあたりに来ると標高1700m程でしょうか。

□ 11:23 随身門着(49丁目)


この門をくぐると先が敬慎院(50丁目)になります。
ここからは天気が良ければとても綺麗に富士山を眺めることが出来ます。
我々はここで昼食としました。










□ 12:00 随身門発
ここからあと200m程登った七面山頂上へ向けて出発です。ここからは雪道です。
計画が甘いのでもちろん想定外ですし、アイゼンなんてものも持ってはいません。
トレッキングポールすらありませんでしたので丈夫そうな木を使って2本作りました。
上半身も使って力を入れたりバランスを取ったりできるのでだいぶ楽になりました。



最初のうちは傾斜もそれほどないので足を取られて歩きづらいぐらいでしたが途中からは傾斜も出てきますし、雪の下は凍っていたりしますので注意が必要です。普通の道なら30分ちょっとかななんて話していたのですが倍の1時間を要しました。

□ 13:01 七面山山頂着 標高1982m



眺望はよくありませんし、随身門からの綺麗な富士山をみているのでガッカリ感が大きいかもしれません。また、ピークの1989mはもうしばらく先になります。
私は、どんなところでも小さめの双眼鏡を携帯するようにしています。これがあることで変わった鳴き声を奏でる野鳥を見て楽しんだり、遥か向こうの景色をも楽しむことが出来るからです。
軽いとはいえ重量になるので全ての方におすすめするわけではありませんが、低倍率のものでしたらそれほど重量はありませんので、私はあると山登りが楽しくなるので必ず持っていきます。

□ 1310 七面山山頂発
雪道ですから帰りが大変です。もうスキーを滑る感覚で下りますが転んだりもしました。

□ 13:55 随身門通過
□ 1401 敬慎院発 奥の院方面へ
敬慎院には車があります。登ってきた方はわかるでしょうが車が登ってこれるようなところではありません。
車はヘリで運ばれたようで、作業用に使われているようです。
物資の運搬はワイヤーの小型コンテナのようなもので行なっています。
ここ敬慎院から奥の院までは車が通れる未舗装路になっていますのでとても歩きやすいです。
下りはこのままいけば楽そうだなんて話をしていました。

□ 1415 奥の院着



ここには影ごう石という大きな石があり、石のまわりを7度唱題しながら廻るとご利益があるといいます。
ぐるりと回ったのですが唱題しませんでした。次は忘れずにやりたいと思います。






□ 14:18 奥の院発
ここまでのコースは先程車も通れるとご紹介した通り大変歩きやすい道でしたが
ここから先は車が通ることは出来ません。標高も敬慎院からは100mも下りませんので楽なはずです。
逆にいうと、ここからはかなりの急勾配で下ることになります。
参道ですので手を使わなくてはならないようなところはありませんが、疲れた足に急勾配は効きます。

□ 14:49 明浄坊着 14:57発
□ 15:32 安住坊着 15:37発



時折、早川町の赤沢や駐車場のある角瀬の集落が見えたりするのですが、下っても下っても高い感覚に襲われます。それでも歩き続けていくと丁目が減っていくので少しずつ気持ちも楽になっていきます。







□ 16:42 角瀬駐車場着

沿面距離:15.960km、最低標高:303m、最大標高:1983m、標高差:1680m
所要時間:9時間31分でした。休憩は昼食含め全体で1.5hぐらいで、
敬慎院から七面山へのコースが雪だったことで往復1時間ほど予定外に掛かりました。
当初想定時間は休憩を除き7時間だったので概ね想定時間通りでしたが雪を想定していないのが未熟でした。
この山は敬慎院に宿泊することも出来ますし、道は参道なので迷いにくく、1箇所北参道に分岐点がありますが正規ルートは直進ですししっかり看板がありますので間違いにくいかと思います。
ボリュームや雪山など多少の甘い計画はありましたが、命を落としたりせず自分で責任を負える範囲でやれるという意味でもこの山だからこそ行えたと思っておりますので、その点留意してご自身の計画の参考にして頂ければと思います。

2012年4月11日水曜日

甲斐国一宮、浅間神社

山梨県(甲斐国)の一宮とされ、富士山の神様である木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)をお祀りしていることでも有名な浅間神社。読み方は「あさま」と読みます。

平安時代に書かれた歴史書、「日本三代実録」によると、864年において起きた富士山大噴火は静岡(駿河国)の浅間神社の怠慢によって引き起こされたとされ、このことから北側の甲斐国でも浅間神を祀るはこびとなり、865年に甲斐国八代郡に浅間神社を建てて官社としたといいます。その後、山梨郡にも同様に浅間神社を建てたと記されています。

南東の方向にあった山宮神社が元とされ、そこは現在も一宮浅間神社の摂社(その神社の祭神と縁故の深い神を祀った神社)とされています。



昔から富士山というのはあの姿形から唯一無二の山として神格化され、信仰の対象となっているのは私がお伝えする必要もないかと思いますが、なぜ富士を望めないこの地に作ったのかが謎だったりします。
私の考えでは、当時の噴火において御坂峠より南側というのは溶岩に飲まれてしまっているわけですから、その被害が及ばないところとして御坂峠より北側のこの地を選んだのかなと思います。摂社は神山と呼ばれた山の麓にありますし、その神山は富士山の北に位置します。
また山宮神社についても機会を見てお伝えできたらと思います。

この神社がある一宮町(現笛吹市)の周辺は、この神社があるからというだけでなく沢山の遺跡があったり他にも不思議な神社やモニュメントがあったりします。最近の表現を致しますとパワースポットとでも申しましょうか。昔はなかなか熱いエリアだったことが伺えます。またこの周辺についてお伝え出来ればと思います。

2012年4月9日月曜日

甲州街道一番の難所、笹子峠の矢立の杉


江戸から諏訪まで続く甲州街道(旧甲州街道)で最も高低差があるのが笹子峠です。
この途中に矢立の杉と呼ばれる巨木があります。

ここは、出陣する兵士がこの杉に矢を射立てて戦勝を祈願したといわれています。冨士浅間神社が祀られており、北斎や二代広重などにも描かれています。




樹高約28m、根回り14.8m。
中は空洞となってしまっていますが立派な杉で、最近では杉良太郎さんがこの矢立の杉の歌を作り石碑もできています。



2012年4月6日金曜日

山上より流るる千波の滝 「千派瀑布」

市川三郷町(旧三珠町)の芦川沿いにある千波の滝は、芦川に山上より流れ落ち注ぐ滝で、高さは約80mあります。
時期によっては流れていないこともあるのもあり、また山のかなり上から流れていることから気が付かない人も多く
壮観な眺めとは裏腹に意外なほど知られていない滝でもあります。


紅葉の時期には周辺の芦川渓谷の紅葉もとても素晴らしく、川沿いの集落も古き良き日本を思い起こさせタイムスリップしたかのような落ち着いた雰囲気を醸し出します。