2012年4月26日木曜日

武田家の氏神、大井俣窪八幡神社

甲府盆地でも東に位置する山梨市にあ大井俣窪八幡神社。


ここは武田家の氏神として崇敬されたことで地元でも有名ですが、わが国最大の十一間流造本殿や現存する最古の木造鳥居など日本の歴史においてもなかなか見所の詰まった神社でもあります。


神社建築というのは遷宮などもあり寺院に比べて古い遺構が少なく、鎌倉以前の遺構は寺院建築の1/4にも満たないのが現状なのですが、山梨県下には室町期の国指定の神社建築物件は16棟ありますが、そのうち10棟がここ山梨市に、そしてそのうち8棟がここ窪八幡神社に集中しています。


元々窪八幡神社は、貞観元年(859年)2月23日、清和天皇の勅願により大分県の宇佐神宮の八幡三神を勧請し、その地が大井俣だったことから神社の名前を大井俣大明神と称しました。








しかし、暴れ川で有名であった笛吹川の水害によって何度か流され、現在の地へ遷座して窪八幡宮となりました。
現在の社殿は室町初期から末期にかけて再建されたものだそうです。



旧社地はもっと笛吹川の畔にあり、現在の力は南西方向、差出の磯の近くにあったものと考えられています。











また、ここ窪八幡神社は山梨県においては八幡信仰の型を整えた最古の八幡宮でもあります。






現在(平成22年11月~平成25年1月まで)は本殿の屋根檜皮茸の茸替や塗装修理などをおこなっております。

















宝物殿には木造の狛犬や歌仙図が収められています。

神社によって狛犬も様々ですが、最近はふっくらした感じの狛犬を見ることが多かったので、木製でもあり引き締まった狛犬の珍しさについつい見入ってしまいました。







その他にも、この周囲は古き良き雰囲気を留めた建物や街並みが多く残っています。
窪八幡神社を中心に、この周辺を歩いてみるのもいいのではないでしょうか。

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