2012年4月11日水曜日

甲斐国一宮、浅間神社

山梨県(甲斐国)の一宮とされ、富士山の神様である木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)をお祀りしていることでも有名な浅間神社。読み方は「あさま」と読みます。

平安時代に書かれた歴史書、「日本三代実録」によると、864年において起きた富士山大噴火は静岡(駿河国)の浅間神社の怠慢によって引き起こされたとされ、このことから北側の甲斐国でも浅間神を祀るはこびとなり、865年に甲斐国八代郡に浅間神社を建てて官社としたといいます。その後、山梨郡にも同様に浅間神社を建てたと記されています。

南東の方向にあった山宮神社が元とされ、そこは現在も一宮浅間神社の摂社(その神社の祭神と縁故の深い神を祀った神社)とされています。



昔から富士山というのはあの姿形から唯一無二の山として神格化され、信仰の対象となっているのは私がお伝えする必要もないかと思いますが、なぜ富士を望めないこの地に作ったのかが謎だったりします。
私の考えでは、当時の噴火において御坂峠より南側というのは溶岩に飲まれてしまっているわけですから、その被害が及ばないところとして御坂峠より北側のこの地を選んだのかなと思います。摂社は神山と呼ばれた山の麓にありますし、その神山は富士山の北に位置します。
また山宮神社についても機会を見てお伝えできたらと思います。

この神社がある一宮町(現笛吹市)の周辺は、この神社があるからというだけでなく沢山の遺跡があったり他にも不思議な神社やモニュメントがあったりします。最近の表現を致しますとパワースポットとでも申しましょうか。昔はなかなか熱いエリアだったことが伺えます。またこの周辺についてお伝え出来ればと思います。

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