2008年12月20日土曜日

山梨県と静岡県で繰り返される終わりなき争い。
富士山はどちらの県から見るのが綺麗なのか。

私の結論から申し上げますと、ベストポイントは山梨と静岡の県境のあたり、本栖とか朝霧とかあの辺でみる富士山が好きです。
正直にいうと、山梨県側の本栖より静岡県の朝霧側です(笑)

しかも冬の朝。冬の身も心も引き締まるような冷たい空気の中、昇りくる朝日を背負う富士の姿は、なかなか幻想的なモノがあります。広い裾野、雪とのバランス、暗闇を照らす日の出とそれにより浮かび上がる富士山。そしてあの冷え切った澄んだ空気。霊峰と崇められる理由が分かる気がします。
日の出


しかしながら富士山を海と一緒に見るのも好きです。
海の遥か上、まるで空の上に浮かぶかのような富士の姿。
清水港と富士山


ただ私の好きなあの身も心も引き締まるような寒さと日の出とともに富士山を見るには北側である山梨か静岡でも富士山の西側にあたる朝霧あたりでないと無理なのかなと思います。
たまにネットなどで見かけるどちらの富士山が綺麗か話。
両県にまたがって存在すればお互い自分の県からの富士山に親近感があって当然です。

人それぞれ、自分の好きな角度からの富士山があると思います。
山梨県・静岡県両県からいろいろな角度、いろいろな季節の富士山を眺めてお気に入りを見つけて貰えればと思います。 

2008年11月12日水曜日

中心部が衰退するわけ

わが地元山梨県に限らず中心市街地の衰退は問題となっており、多くの自治体が助成金などを使い取り組んでおります。

しかしながらあまり成果が上がったという話を聞きません。あ、東北の方で100円?セールを2ヶ月に1回商店街のお店全体で行い活性化させたという話は聞いた記憶があります。
ただ、多くの自治体では中心から撤退していくデパートをどうにかこうにか蛻の殻とせぬよう税金を投入しているというのが現状でしょうか。

よく聞かれる問題点として、
駐車場が少ない、郊外の大型ショッピングセンターに比べ駐車料金が掛かる、
買い物に手間が掛かる。小さなお店で品揃えが少ない、閑散としているなどがあります。

確かにどれも当てはまらないとは思いませんが、私の中では腑に落ちないものがありました。
ちなみに私は郊外に住んでいるので中心市街地にそれ程近くありません。しかし自転車へ乗り中心へ行くぐらいは苦になりませんし、駐車場にも苦労は感じません。ですが中心に行くことは年に数回あるかないかでしょうか。



  先日ネットサーフィン(←死語)をしていて、納得できるものがありました。
URLを忘れてしまったので内容を書きますと

例えば半径100kmの島があり、人が均等に住んでいるとします。
そこに一番最初にお店を出すとするならどこでしょうという話です。
もちろん中心ど真ん中ですよね。ではあなたが2番目なら?と話は続きます。
それでも同じ、中心ど真ん中。シェアの50%が取れる計算です。
それが3番目、4番目なら?と進みますがだんだんとエリアを考えていく必要があります。
すると徐々に中心の周辺にお店を出店して行くことがエリア的に望ましいこととなってきます。
その数がある程度増え中心から少しだけ離れた所お店が出尽くしてくると、もう中心は意味をなさなくなるわけです。
そうなると、中心の衰退が始まるわけですね。
みんながエリアマーケティングを行い出店して行った結果が中心の衰退に繋がっていると言うわけです。

その説明を聞きなんかつかえていたものが取れた感じでした。

もちろんこれは極端な例ですが、ライバルは郊外に多いわけですから魅力的なところも郊外に多くなるというわけで、相対的に中心の魅力は少ないよねとなってしまいますよね。
結局中心市街地が活気を取り戻す為には、魅力あるお店が出店してしっかり繁盛してくれることなのかなと思うわけです。
私の住む山梨県の甲府市の中心市街地には正直どんなお店があるのかあまりわかりません。魅力が伝わってきていないので、魅力あるお店がしっかり繁盛しているのかなと心配になるわけです。

今回、甲府市が策定した新しい中心市街地活性化基本計画が11日、国から認定を受けスタートし、中心市街地全体の小売り販売額を2012年度までに4・6%、歩行者通行量を3・2%、居住人口を4・9%、それぞれ増加させることを目標にしているが、甲府駅北口の開発を正当化するためのものにならないようにして欲しいものです。
大事なのはハードではなくソフトだと思います。ハードインフラの整備ありきで計画を立てたりすることは旨みもあるし簡単だし目に見えますが、本当に大事なことは当事者以外の人には旨みも少なくてめんどくさいソフトの整備というか開発の部分のにあるのかなと思います。

大事なことはわかりにくく見えにくい。

2008年10月28日火曜日

いろんな人間、いろんな生き方

欧米の金融崩壊による世界同時株安、それにともなう円高、円高によるさらなる日本株の下落。
世界経済はこれからどうなっていくのか。そうなったとき日本の経済は?職は?食は?

これからの社会がまた以前のように金融を中心としたものになっていくのか、それとももっと根本である1次産業などにフォーカスされていくのか私にはわかりませんが、多くの人が自身の食(職)を始めとした生活に不安を抱えていることは確かです。

最終的に人として生きていく為に「食」を切り離すことは出来ません。お金が中心の社会が崩壊しても人が生きていく為には何かを補給しなくては生きていけません。
仮にお金中心の社会が戻ったとしても、そのことが「食」の安全に繋がる訳ではありません。むしろ混乱によりよるお金への執着から、さらに食への安全はないがしろにされ脅かされるかもしれません。

そのような状態では、「不安なくものを食べ続けられることが幸せ」と考える人が多くなるでしょう。昨今ですら人々の農業への興味関心は日増しに高まっていますが、さらに高まっていくと思っています。そうなったとき、国は、行政はどうしていくのか。

経済が危機的状況になった時、行政が今と同じように他の都道府県などからの人口流入を求めるのかどうか私にはわかりません。ただ、仮に経済危機に直面しその後立ち直るときが来ても、人がいない活気のないところから立ち直るとは思えません。そうなったときにはやはり人が必要なのです。

山村には、二束三文の価値で相続され放置され荒れ果てた土地がたくさんあります。住む人もいません。相続者が県内にいればまだいいほうです。そのような状態になっている土地をみれば、相続者が魅力ある土地であると思っていないことは容易に想像がつきます。
そのような土地を自治体が安く買い上げ(本当に安く。実際山の土地などは坪数千円などざらですが買手はいません)タダもしくは格安で住みたい人に提供してはどうでしょうか。転売や地目などに制限をつけ、購入者の居住および農業用に提供するのです。人は生活する以上コストが発生します。モノを買ったり服を買ったりしなくてはなりません。税金をたくさん落としてくれる大企業が税収などの面から考えていいのはもちろんでしょうが、そのようなところが簡単に来てくれるなら苦労はありません。

たいして価値のないと判断されている土地の固定資産税に期待するより、山梨に住んで農業をしたい人に住んでもらえば、人が増えて活気も出てきて、コミュニティによる互助的な社会システムも機能しはじめ、経済効果も生まれて、さらに食料自給率も上がる。
活気が戻れば、地場をもっとよくしたいと言う意見や欲求も出てきますし、それが雇用や経済にさらにいい影響をもたらすでしょう。

人口が増加し住むところがないという状態ならば違いますが、人口は減少し始め、土地もむしろ余っています。都市部はまだしも、山村の過疎化は深刻な状態です。
空いている生かされていない土地を埋めるだけで、税収の面だけではなく福祉やその他これまで機能してきた社会システムの維持にも繋がります。
これから人が減少してくれば、必ずこれまでは機能していたシステムが維持できなくなるといったことは起きてくるはずです。それを防ぐ為にも、まずは山村を中心で構わないので、希望者に提供していくような施策があればと思います。
自給率やシステム維持を考えた場合、県外からの定住者のみを対象とするのではなく、県内であってもそのような生活を希望する人は積極的に受け入れていくべきだと思いますし、その積極策が情報の伝達やさらなる効果を生むのではないかと考えます。

人々が、経済の破綻から人としてのベースをなす「食」への不安を持っている現状を行政はしっかり捉え、自然や農業などが中心となる山梨県への定住者を増やす為に、この時期を逃す手はありません。ここでの迅速な行政の行動が20年後、30年後の山梨県の将来を左右することになると私は考えています。職員の中に、議員の中に、そのような意識を持った人が少しでもいて行動してくれることを願っています。



2008年10月20日月曜日

歩け歩け東京

山梨を良さを伝える為にもしっかりとした評価基準を持ったり、違いを知ったりしなくてはいけません。
そんなわけで?東京ぶらり旅。

まずは皇居外堀から。
芝生や松の緑とオレンジや赤のコントラストがとても綺麗でした。
東京の秋もしっかり深まっております。
外堀


皇居日比谷方面からみた丸の内付近。
丸の内
休日、朝のオフィス街はひっそりしています。
でもそういうビルの森の中を散策するのもまたいいものです。


永田町の駅も人っ子ひとりいません。
無機質なビルや駅も人がいないだけでイメージがまるで変わってきます。
永田町


こちらは池袋サンシャイン通り。
都会の喧騒ではありますが、街と言うのはエネルギッシュなほうがいい気がします。
街や田舎のコントラストがお互いの魅力を引き立てるのだと思います。
サンシャイン通り


そして最後は新宿の夜景。この日は休日なので明かりも少なめ。
新宿夜景

森が朝露と朝日で輝くならば、ビルは電気と暗闇をもって輝きます。
人と自然、喧騒と静けさ、田舎と都会、ビルと森、夜と朝。

都会の中に自然を感じながら、田舎を思い都会に焦がれ。
街の持つ魅力、自然の持つ力。
東京も好きだけど山梨も好き。それで全然いいと思う。
個性を尊重することは、相手のいいところを見つけて認めること。街も同じ。そんな気がした。

2008年10月15日水曜日

身延山久遠寺と七面山を結ぶ赤沢宿

身延山久遠寺と七面山の間にある赤沢宿。

赤沢は日蓮宗総本山である身延山久遠寺と、霊山といわれる七面山を結ぶ参道の間にあり、古来より日蓮宗の信者や参拝客を迎える宿場として栄え賑わいをみせましたが、今はひっそりとその姿を国の重要伝統的建造物群保存地区として保持しています。
過去は豊富な木材資源を背景に、杣人や木挽きや大工など、多くの職人が育ち山村文化を形成してきたそうです。
akazawa2

現在では旅館が1件と週末と平日不定休の蕎麦処が1件あるのみで宿場町としての活気はみられませんが、歴史ある宿場町の石畳や建物は周囲の静けさとともに、当時へタイムスリップするかのような環境を作り出しています。
akazawa1

脇を流れる春木川は糸魚川静岡構造線という日本を大きく分ける断層が走っており、フォッサマグナと呼ばれる東北日本と西南日本の境目とされる溝の西側にあたります。
フォッサマグナ自体は関東甲信越地方の下に形成されている窪地のことで、その深さは周辺の3000m級の山々の標高を足して考えると1万メートル近いともいわれています。その上に堆積した土の上で我々の多くの人々は生活しているということになります。
フォッサマグナ=糸魚川富士川構造線と間違うケースがありますが、糸魚川富士川構造線はあくまで線であり、フォッサマグナは面になります。

町の目の前には1982mの七面山が聳え立ち、標高差は1500m。このあたりから富士川周辺には、身延山の久遠寺を始めとして数多くの神社・仏閣が存在するのも、大地のぶつかり合う大きなパワーが衝突する場所がもつ地球的エネルギーに昔の人は神の力を感じ取り、人々を引き付け信仰されたのではないかと感じずにはいられません。自然の持つパワーを感じずにはいられない場所です。

写真は赤沢の少し上流にある七面山への登山口付近の春木川。
SANY3882.jpg

ここにはこれから七面山へ登ろうという人たちや参拝を終えた人たちが白装束で集まります。登山口付近にはいくつかの旅館があり、頂上付近にある奥の院でも宿泊は可能ですが、そちらは寺院でありあくまで修行の一環で観光旅館ではないので注意が必要です。

身延山久遠寺から久遠寺奥の院へ歩き、そのまま身延山から赤沢へ抜け春木川を渡って七面山へ登る。それが歴史の流れを汲んだルートで、そのためにも赤沢は重要な休息場所だったことでしょう。
そのような行程では赤沢もしくは登山口付近への宿泊が必要で、七面山の敬慎院まで含めて日帰りで登るのはなかなかハードかもしれない。1泊2日、七面山でも宿泊をと考えるなら2泊3日の行程になりましょうか。

登山というより信仰の意味が強いものになるが、自分を見つめなおす意味でも一度そのようなルートで身延山から七面山までを歩いてみたいです。
赤沢は早川町にあり身延山は身延にある。七面山のほとんどは早川町にあるが、山頂付近は飛び地で身延町になっており市町村界という意味では少々ややこしい。信仰のモノなので安易に観光地化することの是非はあるとは思うが、もう少し身延山と赤沢、そして七面山のもつ地球や信仰の歴史と組み合わせれば、十分に満喫する意味を持ち合わせるスポットになるのではないかと感じました。

2008年10月9日木曜日

富士川水運ならぬ富士川陸運、中部横断自動車道

この間まで私自身、中部横断自動車道の整備にはあまり積極的な意見を持っていませんでした。

清水までのルート、国道52号線は富士川沿いを走りカーブが多いこともありあまり効率的な道路ではありませんが、それ程多くの需要が生まれるとは想像していなかったからです。

しかしながら中部横断道が清水港まで自動車専用道路として繋がると考えると、山梨は中央道により東京を始めとして信越地方へのアクセスはよいですし、圏央道の開通により北関東へのアクセスもぐっと楽になりました。またなにより、清水港には8,000TEU積みクラスのコンテナ船の荷役が可能な新興津コンテナターミナルが完成しましたので、物流拠点や工場の立地場所としては悪く無いと思えます。
リニアが現実味を帯びてき始めた今、そのルート上にあることも大きなメリットです。

そしてなにより山梨は海に面していないため空気中のナトリウム濃度が低いため、日本が強い分野である高い技術力が要求される精密技術工場に適していると聞いたことがあります。

パイオニアを始めとして、大手の工場の撤退が続いていることは大変残念ですが、撤退していった企業が抱えていた山梨での最も大きな問題を解決できれば、山梨にはまだ大きなチャンスが残っていると考えています。

観光は手軽に現金収入が見込め美味しく思えるかもしれませんが、時期による変動も大きく、流行にも大きく影響を受けます。なにより娯楽産業になりますので、どうしても景気の影響を受けて手始めにカットされてしまうてしまう分野になります。そうなると雇用や生活はどうしても不安定にならざるを得ません。

実は山梨県には地元の人もあまり知らないようなよいスポットがたくさんあります。県内の雇用や生活基盤をしっかり築けば、県内観光の需要も必ず生まれます。それがインターネットなどの情報に乗って県外の方々にしっかりと着実に伝わっていくはずです。

そのために県や市町村は企業の担当者への情報発信やヒアリングを欠かすことなくしていき、問題の解決に努めて欲しいと思います。



2008年10月7日火曜日

偉大な地元の起業家、根津嘉一郎記念館

東武鉄道や南海電気鉄道など日本国内の多くの鉄道敷設や再建事業に関り、「鉄道王」と呼ばれた根津嘉一郎の記念館が10/11(土)に復元され開館するとのことで一足早く視察してまいりました。
蔵と家屋

根津氏については、万力公園に大きな像があったので存在ぐらいは知っておりましたが、ビジネスマンとして数々の功績を残されました。
中庭1

敷地内にはほぼ当時から残っている国登録有形文化財である旧主屋と、新しく復元された建物、そして蔵のような展示室と綺麗な庭が広がります。
庭

庭はとても綺麗です。老後はこんな感じのところでのんびり過ごしたいそんな感じの庭です。
もう30年?とか前に来たことがあるというご近所の?おばあちゃんなども来ておりました。

鉄道王とも呼ばれておりましたが、地元山梨にももっと鉄道を造っておいてくれればなんて思ってしまったりもしました。
山梨県出身の実業家は過去を含め結構多いと思うのですが、なぜ地元にて発展を遂げなかったのか。山梨の土地柄がそうさせてしまったのか、規模的に難しかったのか。

ちなみに入館料は10/11(土)からは大人300円です。
こんなに綺麗に復元してくれなくても、ひっそりと今ある文化財としてしっかり保存してもらって100円とかでもいい気がします。
その分、当時の歴史を周囲のお寺や文化と織り交ぜてしっかり伝えることで、町全体をテーマパークであるかのような感じでまわってもらうことは出来ないでしょうか。
町の中に当時とともに伝えられるものがあるのかどうかはわかりませんし、多くの町でそのようにして必死に観光をアピールしているのも知っています。
なので珍しさも無い地味なことだとは思いますが、綺麗に復元してもどうしても地味であることは否めません。誤解して欲しく無いのは、彼の功績がたいしたこととかそういうわけではなく、お城とかではなく立派な家なのでどうしても地味になってしまうかなと思いました。

修復をして、はい出来ました。来て下さい。だけじゃ薄すぎる気がします。
もっと歴史を、読み進み、実際に尋ねたくなるようなストーリーが欲しいなと。



2008年9月25日木曜日

山梨唯一のアーチ型ダム、雨畑ダム

先日は南巨摩エリアを視察してまいりました。

いつからなったのかわからないのですが、富士川クラフトパーク内が「道の駅富士川クラフト工芸館」として道の駅化していました。
休日に行ったのですが休みの人は思えないぐらいひっそりしていました。
まああそこの公園はかなり広いので見えるところに人がいないのはわからないでもないですが、道の駅にもほとんど人がいませんでした。

とりあえずということでそこでソフトクリームを買いました。外国人の子供が「Goo!」と言っている写真が添えられています。英語なら「Good!」だろうにと突っ込みつつ嫌な予感。

食べてみるとなんていうのかな。冷蔵庫の味。昔の冷蔵庫とかってたまにあんな感じあったかもっていう味というか匂いと言うか。うーん、失敗。

クラフトパーク自体は広大な土地にいろんなエリアがあるので1日遊べるはずです。広すぎて全部回ると結構疲れるかもしれませんけど。あとは前は園内に熊出没注意の看板がありました。
かなりネイチャー。

先日は公園の散策はせずそのままどこへ行こうかと考えた結果、早川町にある雨畑ダムへいってきました。クラフトパークのところから西に県道を進んで行きます。


雨畑ダムの堤体の様子です。
雨畑ダム1
ここは山梨県では唯一のアーチ型ダムだったので逆側から見たかったのですが、山梨県の多くのダムが県の管理であるなか、ここは日本軽金属の発電用のダムということもあり立ち入り禁止でした。そういう指示にはしっかり従いましょう。よって残念ながら見れませんでした。
奥に進むと吊り橋がありました。
吊り橋

吊り橋2
歩く部分が板ですが、板を支える為に横に通っている部分も木です。板が折れたら落ちそうです。見た目よりなかなか頼りない感じの吊り橋です。5人以上で渡るなと言う文章とともに、関係者以外通行禁止となっておりました。残念。

SANY3792.jpg
あとは、青くみえる湖面。

宿泊施設などもいくつかありましたし、家などもぽつぽつありました。ひとけはそれ程ないのに食材運搬のトラックなどが結構走っていました。不思議なもんです。

ちなみにここは紅葉が綺麗らしいです。やる気ならどんどん進むと静岡に抜けられるそうですが、かなり気合の入った長ーい林道らしいです。素人はやめておいたほうがいいでしょう。まあ林道のプロの存在は知りませんが、林道経験もなく行くようなところとは違うようです。

雨畑ダムへは、国道52号を南下し、富士川クラフトパークのところで早川を渡って西へ入り、そのまま早川沿いを走り、役場を過ぎてから「雨畑」という方へ左折するのですが、そのまままっすぐ、ずーっとずーっといくと広河原までいけます。こちらも秋などは紅葉で有名だそうです。また、南アルプスの北岳などがありますので登山者にも人気があるそうです。今は通行止めが解除された期間でありますが、ここ数年は通行止めの解除と同時にマイカー規制が敷かれる為入ることが出来ません。途中から、タクシーかバスでのみ立ち入ることが可能です。その先にもダムがあるそうですが存在を確認したことがありません。

広河原からは東へ抜ける道とそのまま進む道があり、そのまま進むと長野の方へ、東へいくと夜叉神峠があり、それを越えると南アルプス市外です。が、そちらへの分岐点も規制区間内の為、そのまま進むことはできません。行ったことはありませんが有人ゲートがあるとかないとか。夜叉神などという地名や進入禁止であることなどが、オカルト好きにはたまらない雰囲気をかもしだします。早川町が合併せずに存続するという決断を下した理由など、オカルトと絡めて考え出すといろいろな妄想想像をかきたてられます。

ただ通行禁止区間は全て南アルプス市(旧芦安村)なので関係ないですね。想像が飛躍しすぎです。ホント妄想です。

ほかには南アルプスを貫通するリニアトンネルの調査を行っていたりしますので、鉄ちゃんは言ってみてもいいのかなと思いますが、鉄道は通っていないのでマイカーで。



2008年9月19日金曜日

リニア計画は着々と

リニア中央新幹線計画の前倒しや南アルプストンネルの調査が順調であるとのことで、
テーマとして取り扱いつつもリニアなんてまだまだ先のことだろと思っていましたがだんだんと現実味を帯びてきました。

また成田-羽田間に新たに高速鉄道をという話も出始めているようで、ならば品川-名古屋間を走る計画のリニアを成田まで延ばしてもいいんでは?なんて個人的には思っています。

日本の玄関口である成田や羽田エリアと富士山を始めとした多くの観光地を持つ山梨県としては
日本に来る外国人の方々に、世界最速列車に乗って富士山を始めとして山梨県を楽しんでもらうといった外国人観光への発展も期待出来るのではないかなんて感じています。

そうなると富士山により近い都留市に駅を設けることも適切か?とも思えますが
現在の東海道新幹線の代わりとなる訳ですからビジネスユースを考えないわけにはいきません。
また、東名高速(第二)と中央道を結ぶことになる中部横断道を計画している以上、中京エリアと関東エリアを結ぶことが出来る物流の拠点としての工場の誘致などを見据え、将来の経済効果などを考えると個人的には甲府南エリアが適切かなと思います。

ここからはさらに個人的な意見となってしまうのですが、リニアはどこまでコースが直線であるべきかなどの知識がないのですが、新幹線と同等のRがついたカーブが可能ならば、私は現在の中央卸売市場のところにリニアの新甲府駅を建設してほしいなと思います。

まず、山梨県の主要国道であるR20(甲府バイパス)に隣接しており交通のアクセスが容易である点、また身延線も中央卸売市場脇を通っており現在のJR身延線を使って甲府駅へ15分以内のアクセスが可能になる点、また甲府駅から南に伸びるR358(平和通り)とも近く、各種イベントが開かれるアイメッセ山梨や小瀬スポーツ公園にも近い点、R20には近くに甲府昭和ICがあり高速道路アクセスもよい点、国母工業団地(昭和)を始めとしビジネスパーク(玉穂)までの工業エリアに近い点、これらエリアが山梨環状道路の内側にあり、最近規模の縮小が続く甲府市中心部からも15分、快速などの導入では10分を切ることも可能?だと思われ、近隣の昭和竜王玉穂田富などの広いエリアにも交通網や鉄道網からメリットが見込めます。

もちろん、R20の交通渋滞やJR身延線の複線化など必要となってくる対策やインフラ整備は出てきますが、東花輪ぐらいまで複線化および快速化が図られると鉄道の利便性も大きく増すように思いますし、そのことで甲府駅周辺へのビジネス化が進めばそれに伴い飲食などを始め活性が上がるのではないかと思っています。

JR東海が国を頼らない形での整備を発表したことで、民間企業の事業として以前よりは政治の影響を受けなくなったとは思いますが、この事業がただの土建屋さんへのばら撒き公共事業とならぬよう、多くの意見を取り入れながら県の将来を左右するということを念頭におきながら進めてほしいと思います。

2008年9月17日水曜日

山梨県は失敗を認識しているのか?

このところ山梨県は、大手資本の工場や営業所の撤退が相次いでいます。
パナソニック、横河電機、パイオニアに東京エレクトロン。
特に県内へ工場のの進出を決めていたパイオニアは一転、別工場の撤退となりましたし、
県内企業のエノモトも工場移転と報じられていました。
県内No1のファナックも移転するのではないかという話ももう数年前から噂になっています。

県は、これら多くの従業員を抱える工場の撤退の理由をしっかり認識し、対応策を立てているのでしょうか?このままではずっとこのような状態を見続ける事になるようで気が気ではありません。

なぜ撤退するのか。現状に対して問題点があるからにほかなりません。
大きな工場や営業所を持つ場合、移転するだけでも大きなコストが発生し多少の混乱は生じます。
そのようなデメリットを踏まえつつも撤退するということは大きな意志を感じます。

私はそのような企業から実際に撤退の理由を聞く機会がないので推測となってしまいますが
良く言われるのが人材の確保が困難であるという点です。
日本全体が少子化でしかも理系離れが進んでいる現状では、人口80万人程度の山梨では優秀な人材が確保できないと言うのは確かに頷ける理由です。
今から子供を増やす政策や技術を育てる施策をすることは簡単な事ではありません。

ただ、人材確保のために企業と提携して都市圏の優秀な人材が移り住む為のサポートをもっとできないものか。県も数年前まで「幸住県」と胸を張っていたのであればその実力をしっかり見せるべきではないのか。住みやすい所をしっかりアピールしていただきたい。
ただ自己満足のためだけの言葉じゃなかったんだと証明していただきたいのです。
財政が厳しいのはどこの自治体もいっしょです。
観光でお金を落としてもらうというのはこれからは国内ではなく海外に向けて積極的にやるべき事であり、国内へはニッチな分野へコツコツと情報を出して行く事が求められることだと思います。
実際にキャンペーンでばら撒いて観光客数が増えたと息巻いても、実際日帰り客が増えていて宿泊客は伸び悩み、セクターでみてもアジアを中心とした外国人や富士登山が伸びているのが現状ではないでしょうか。

山梨県は自然が多く、近くに観光資源もたくさんあります。
優秀な人材ほど生活環境への意識も高いと思っています。

山梨のここの工場でこんな技術者を募集しています。
移住してくれれば移住サポートとして子供ひとりにつきいくらとか、家族ひとりにつきいくらとかサポートしますよと企業と一緒になって働きかけては駄目でしょうか。
今東京で働いている技術者がそのまま山梨への転勤を希望しやすくもなるでしょうし、そうなれば企業は新たに人材を確保しやすいところで採用を掛ければいいわけですし、採用の際に企業のアピールの手助けになると思います。

最終的に生活してくれれば嫌でも地域には様々な影響をもたらしてくれるわけですし、何年間かの定住を条件とするならば分割で支払ってもいいわけです。

県のやり方をみていると、人材が集まらないのは少子化だから仕方ない。理系離れだから仕方ない。
県の規模が小さいから仕方ない。交通インフラが弱いから仕方ない。とすべて諦めているように思えてなりません。交通インフラだってすぐに出来るわけじゃないしお金も掛かる。少子化や理系離れ、県の発展だってそうです。
ならば今何が出来るのか。そういう部分にフォーカスを当てて少しずつやっていく以外にはないと思います。

企業はグローバル化により素早い経営判断が求められています。株主の存在をないがしろに出来なくなり、すぐに利益を確保することが求められ失敗にはすぐにロスカットを求められます。
そのような現状において、県が企業よりも先を歩かずしてついていけるわけがありません。
給料の2%カットに反対するのもいいですが、景気に関係なく「賞与」も頂けるわけですから「結果」をしっかり出してから権利を主張していただきたい。そう思ってしまいました。

2008年9月16日火曜日

武運祈りし矢立の杉

笹子峠旧道の途中にある矢立の杉。
昔の武士が戦に出る際にその杉に矢を放ち武運を祈ったというところです。

甲府から行くとR20を東京方面へ走り、道の駅甲斐大和(左側)の先にある笹子トンネルを抜け
左へ大きく曲がるカーブ(左側にはコンビニ)のところで右に戻るような形で入って行きます。
道の駅の手前からも笹子峠の旧道へ行く道がありますが、トンネルが剥離しているとの事で現在は通行止めになっておりますので、トンネルを抜けた側から出ないと矢立の杉へはいけません。


ずんずん登っていくとしばらくすると看板があります。
路面は舗装されていますが、現在峠を越える事は出来ません。

近くに車を止め山道を少し入れば一本だけ図太い杉がすぐに見えます。
矢立の杉

中は空洞です。倒れないんだろうか。
空洞

最近、杉良太郎がこの矢立の杉を歌にしたとの事でいろいろなところにのぼりがあります。
記念碑

個人的には笹子駅前にある笹子餅のみどりやさんが好きです。
今回の視察はそっちメイン、矢立の杉をついでに行きました(笑)
ただ、その先には猿橋なんかもありますんでのんびり回って見るのもいいかと思います。
ただ、R20しか道がなく途中工事している区間もあるので渋滞が発生したりしますので注意が必要です。

2008年8月26日火曜日

知る人ぞ知る笛吹市の長谷寺

以前視察した笛吹市にある長谷寺です。

はるか昔、神社とお寺はひとつのものでしたが「死」をめぐって神社とお寺に分かれたといわれています。なのでお墓はお寺にはありますが、神社にないのはその辺が関係しているそうです。

同じく笛吹市内にある山梨岡神社(こちらの方がまだ有名)と対をなす?お寺になります。
山梨岡神社とこことは山の地形的なものなどから女性の下半身などを昔の人は連想させたようで
こちらの長谷寺は安産のお寺という意味付けがなされたそうです。
お寺は「死」と「生」は一体という考え方でしょうかね。神社は「生」のみ。

まず、500段程ある石段を上る必要もあります。
石段

別に有名なお寺ではありません。誰がいるというお寺ではありません。
長谷寺

しかし500段も上ると結構な高さになりますので眼下に町が広がります。
景色

胎内くぐりの石と呼ばれるその石の穴をくぐると安産になると伝わるそうです。
SANY1524.jpg
ちなみに直径は37.7cm。くぐれるのか?これを。

なんてことはないお寺ですが、このお寺が出来た歴史背景やストーリーを追ってみることでとても楽しむことが出来ます。

2008年8月7日木曜日

増富から信州峠をぬけ野辺山清里へ

増富の信州峠経由で野辺山へ抜け北杜市を回る形で行ってまいりました。

途中フラワーセンター(ハイジの村)向かいにある明野サンフラワーフェスの一面に咲くひまわりを見て行きました。がひまわり畑の遠くのほうでちょこっと咲いている程度。
ちなみに視察日は8/2(土)です。今はもう少し咲いているかもしれません。
明野サンフラワーフェス2008

有料駐車場が会場の手前にあるのですが、咲いているのがこれだけだとちょっとがっかりだったでしょうなぁ。私は手前の無料駐車場に止めました。


その後、増富の塩川ダムへ向かい途中水車のある蕎麦屋で昼食を取りましたが
予定していた蕎麦屋、みずがきそば処と違うところへ入ってしまいちょっと後悔...

食後はさらに道を上り信州峠を越え川上村へ抜けます。
道は全面舗装で特に問題なく超えられるはずです。

峠道を越えるとレタス?キャベツ?畑の間を通るまっすぐの道。
SANY3588.jpg
天気が良ければ気持ちがいい道です。バイクやオープンカーなら最高です。


そしてJRの最高到達駅である野辺山駅の方へ抜けました。
野辺山駅

そこから程近い野辺山の電波望遠鏡を見学しました。
電波望遠鏡
ちなみに8/12(火)はペルセウス座流星群が見られるはずです。
北東だったか北西だったかの空を見て見ましょう。北杜市とか野辺山あたりなら周りに明かりがそれほどないので綺麗に夜空を楽しめるはずです。


清里の八ヶ岳高原ラインを通り、途中東沢大橋の手前にある清泉寮のブリッヂショップによりソフトクリームを購入しました。
東沢大橋

清泉寮のファームショップなどはとても混んでいます。ソフトクリーム目当てならこっちだと並ばずに購入することができます。例のごとく食べ物の写真はありません。撮るのを忘れて手をつけてしまうからです。

その後七里岩ラインを経由して甲府へ戻ってきました。
野辺山や清里もそれほど涼しくないなぁと思ったりしますが、毎回甲府に戻ってくると向こうがとても涼しかったことに気がつかされます。



2008年7月30日水曜日

相模原市の宮ヶ瀬ダム見学

先日は宮ヶ瀬ダムを中心として相模ダム(相模湖)や城山ダム(津久井湖)へ行ってきました。

行きはETC割引を利用して高速道路で、帰りは下道を使い様々な施設を見てきました。
途中の談合坂SAではパンとソフトクリームを購入。味はうーん。まあまあ。パンはちょっと高め。小麦粉とか上がっているから仕方ないんでしょうが。


相模湖ICで降り、相模ダム-城山ダム-宮ヶ瀬ダムの流れ。

宮ヶ瀬ダム

宮ヶ瀬ダムは観光ダムとしても確立されており定期的に観光放流を行っており、内部見学会なども実施しております。また堤高156mという高さは下から見上げても上から見下ろしてもかなりのスケールです。ただそこに蓄えられた水を見ると、人はこれほどまでの水をこの構造物だけでコントロールできるのかと感心してしまう部分もあります。
宮ヶ瀬ダム放流


山梨にも多くのダムがありますが、定期的に観光放流を行ったり内部見学会を行ったりしているということはあまり聞きません。
もちろんダムの主たる目的は治水にありますのであまり観光を優先しすぎる場合はいかがなものかと思いますが、ダムはその構造物のスケールなどから意外と人が集まっていたりします。
最近ではダムカードなどを配布し(山梨のダムでは残念ながら配布していません)、一部で密かな人気となっていたりします。
山梨は観光立国を掲げ大きな観光を狙っていますが、小さな観光をしっかり積み重ねる。そういう部分も必要ではないかなと思ったりもします。

宮ヶ瀬からは道志みちを使い道の駅どうしへ。とうもろこしを販売してました。
ここは二輪のツーリングの立ち寄りも多く、市町村合併の際は神奈川県と...なんて話が出たのもなんか頷けます。鮎の塩焼きやら道志村特産のクレソンなんかを中心に色々売ってました。
でもクレソンってちょっとシュールすぎ。いや悪くないんだけど。

そのまま都留へ抜けリニア見学センターを視察したかったのですが17:00を過ぎ閉館。
そのまま大月に抜け笹子餅を笹子駅前にあるみどりやにて購入してきました。
うん。うまい。茶菓子に最高。

その後山の中にある謎の?施設を視察。

謎のトンネルです。
謎トンネル
周りは囲われているので中に入ることは出来ません。
このトンネルが騒がしくなるのは何年後でしょう。

その奥には謎の?電力施設
謎施設

トンネル内では多くの電力を使用するので全く関連がないとは思えませんが
山の中にこれだけの施設が存在すると、周りとの違和感がありなんとも言えない雰囲気があります。

ちなみに、ここからの帰りに道のトンネルで1台の車とすれ違いましたが、トンネル内でヘッドライトを消されました。ぐっとあれらの施設が謎な雰囲気に。

帰りはずっと謎の車が後ろを...


ということは無かったですが、笹子餅をもっと買ってくればよかったなと。