2008年7月18日金曜日

山梨とゆかりのある信州諏訪へ

先月、武田信玄の時代からゆかりのある隣の長野県諏訪へ行ってきました。

山梨と長野はお互いに海が無く、多くの山に囲まれており地理的には似ているほうだと思います。
観光スポットも山を中心としたものとなりますし。
しかしながら、私のイメージではビーナスラインや軽井沢などの高原的イメージが強いからか長野は「ヨーロッパの田舎」といった感じ、山梨は「日本の田舎」といった感じがします。
もちろん富士五湖などではマリンスポーツやキャンプなども盛んに行われておりますので、アクティブなイメージもあるのですが、山と言う共通項で両県を比較したときにはなんとなくそのような違いを感じます。
どうしても日本である以上無いものねだり?でヨーロッパ的雰囲気を求めてしまいますが、私は日本的な雰囲気はやっぱり落ち着くというか、細かい日本らしさの地域性なんかが見えてくる気がします。

諏訪までは国道20号線を使って下道をコトコトと行き、途中先日の記事に書いたように台ヶ原宿を通って行きました。
台ヶ原では金精軒へ立ち寄り、信玄餅やどら焼き、カステラなどを買いこみました。

諏訪は意外ですがうなぎ?が有名だそうでうなぎの小林で昼食を取りました。
私の知っているうなぎやよりも小ぶりではあったものの、その分リーズナブルでしたし味もおいしかったです。店も多くのお客さんで埋まっており外国人の姿も見えました。うなぎはどうしても他の食べ物よりも高いのですが、コストパフォーマンスは高かったですし他にもチョコチョコといろいろなものを食べたいとも思っていたのでむしろ丁度良かったと思います。

胃袋を満たしてから諏訪ではまず諏訪高島城を視察しました。これは日本の多くの街で言えるのですが、自分の街のアイデンティティを持たずここまでやってきたので、歴史的なものは歴史的なもので観光に利用し、人が集まるから商業地を設けてホテルやマンションも建てるといったことを短絡的にやってきました。その結果がただのごちゃ混ぜスープのような、道路が、歴史的建造物が、建物が、ただその場その場に存在するだけの街を生み出している気がします。

諏訪高島城も天守閣が復元されており公園として整備もされておりましたが、中途半端さを感じずにはいられませんでした。堀の周りには歴史を感じさせる建物もあったので、ウマく城の周辺をまとめあげることが出来ていないように感じましたし、湖畔沿いの観光客などをひきこめていないと感じました。


山梨県も甲府市舞鶴城の石垣を整備し、その他にも天守閣を復元といった案があったことを思い出し甲府市のプランとオーバーラップしました。甲府は現在、中途半端に石垣と城門だけ整備しましたがそのうち天守閣でも作るつもりなのでしょうか。

市長や知事などのリーダーは、これから街がアイデンティティを生み出すために何が必要か、街の方向性のような部分について積極的にトップダウンで行って欲しいと願います。
どこかの知事のまねをして動いてみても、取り上げるところも少なくドコで何をしているかわからないトップセールスだったり、道路が必要だと言ってみたりする前に、まず街としての方向性を県民が共有することから始めるべきです。甲府市は、山梨県は、こういう観光インフラを生かしてこういう街にしていきたい。現実的なコストカットは有権者に訴えかけるべきモノではもうなくやってあたりまえのこと。そのような現実の施策と共に、ちゃんと市民・県民が夢を持てる方向性を共有する為のビジョンを示す。そういうことをして欲しいと思います。
共有することでそれに賛同するお店が、企業が、人が、街を作っていくはずです。

そのようなことを考えながら、そのあとは菓子工房ラ・ピュルテへ立寄りました。場所はわかりずらいですが、以前来た際にケーキやパンがおいしかったのでパンを買って帰ろうと思っておりました。が、パンは毎日の販売ではなく、また今回はケーキを食べるつもりは無かったもので、仕方なく焼き菓子を買ってきたのですがこの焼き菓子もおいしかったのでうれしい誤算でした。

そのまま諏訪大社の下社をめぐりながら諏訪湖を周遊して来たわけですが、スポーツ施設やスポーツをやっている人が多かったのが印象に残りました。
湖は正直綺麗ではないですしあまりマリンスポーツを楽しむ姿ももみませんでしたが、周囲の公園などでは野球やサッカーの練習をしている少年やグランドゴルフを楽しむ人などを多くみました。

そういう街の姿は単純に元気というかいい雰囲気を与えるものだと感じました。
街を整備する為の公共工事は大事ですが、それだけが街を作るわけではありません。
皆が集まり街を作ります。どのような街を作りたいかしっかり訴えている街がどれだけあるのか。
皆で作る街だから価値観の共有がまず先なわけですが、それが出来ている街がどれだけあるものか...。

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