2008年7月9日水曜日

山梨県リニア新駅はどこに?

先日、リニア実験線の未着工の起点地点へ行ってきたとお伝えしましたが
山梨県内でもどこにリニアの駅ができるかということが議論され始めてきました。



現在、山梨県内で噂になっているところや誘致活動をしているところはいくつかあり、
都留市の現在の実験線センターのエリアや笛吹市の実験線起点エリア、甲府市南部(アイメッセ周辺)や中央市(玉穂・田富エリア)、あとはもう少し南西方向の市川三郷町などがあります。

あくまで私の個人的な考えですが、実際に東京-名古屋間を繋ぐ日本の大動脈の中途駅を
山梨に作ると考えたとき、いくら人口が少ない山梨県とはいえ県庁所在地である甲府市から
離れたところに駅を設けるのはJR東海の立場からも山梨県の立場からもそれほど得策だとは思えません。

現在の甲府駅はJR東日本の管轄となりますし諏訪ルートの可能性が少なくなりつつある
現状を考え、なおかつ甲府駅北口の再開発においてリニアのことを考慮した開発を
行っているように思えないことなどを考えるとやはり甲府駅への乗り入れよりも
新甲府駅の建設の方が可能性があるように思えます。

身延線はローカルな単線で1両電車が走ったりするのどかな路線ですがJR東海の管轄なので
リニアと鉄道との接続を考えるのであれば甲府駅ではないJR東海の駅であっても
不思議ではないようにも思えますが、利用者が少ないだけにそんな路線をJRもリニアのような
大きなプロジェクトにおいて重要視するだろうかといった疑問もあります。

またリニア中央新幹線は東海道新幹線の代替として検討されておりますし、東海道新幹線の利用がリニアによって減少した分で、JR東海は高速貨物を走らせることを考えていたりもするのではないかなぁなんて思います。
もしもそうなった場合は物流という面においては、逆に東海道新幹線の沿線の方が盛り上がる可能性はあるかもしれません。

どちらにしても大事なのは利用者のニーズであり、駅ができたからといって山梨で降車してくれるわけではなく、正直現状でも東京名古屋間の中途駅ではそれほど利用はありません。
山梨の駅も通過してしまったり多くの利用があるとは考えにくかったりもします。

ただ、東京や名古屋と比べて明らかに安い土地の値段などを考えた場合、
一部本社機能を移転したり、工場を設けたりといった需要は新たに生まれるのではないかと思います。
高速道路のようにさらなる人の流出を危惧する声もありますが、東京や名古屋と肩並べられる
ほどの都市ではないのでその点は逆に心配ないのではないかと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿